《イベント》花火は化学!花火師と化学者が本気で教える花火教室(9/12)

2020年9月12日(土)に、
大阪・梅田にあるT-KIDS 梅田KANDAI Me RISE校にて、
葛城煙火株式会社さんと一緒に
「花火は化学!花火師と化学者が本気で教える花火教室」
を開催させていただきます。定員まで、あとすこし余裕があるようですので、
ご都合よろしければ、ぜひご参加ください。

会場でお会いできますことを、楽しみにしています。

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■開催日時
 2020年9月12日(土)午前の部10:00~11:30
 2020年9月12日(土)午後の部14:00~15:30

■対象
 小学3年~中学生

■詳細のご確認・お申し込みは、こちらからお願いします
 午前の部 https://tkids.tsite.jp/umeda/classes/3954.html
 午後の部 https://tkids.tsite.jp/umeda/classes/3971.html
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自由研究をもっと自由に!

夏休み…自由研究に悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「研究」というと堅苦しいですが、
自分の知りたいこと、調べてみたいことを深めていくことは、
本当は、楽しみも多いはずです。

自由研究が楽しくないのには、いろいろ理由があると思いますが、
たくさんの方の自由研究お悩み相談を受けてきた経験では、
この2つが、大きな理由だと考えています。

①自由研究=理科の実験という縛り
  を、先生がしていてor自分がしていて、
  実験しなきゃ、というプレッシャーがしんどい。
  調べても、ピンとくる実験がない。

②研究、という単語に圧力を感じて
  すごい研究(実験)をしなきゃ、すごいレポートを作らなきゃ、
  というプレッシャーがしんどい。

お悩み相談でも、当事者(子ども)より保護者の方が悩んでしまい、
お父さんお母さんの宿題、になってしまっている方もちらほら。

でも、せっかくの機会です。
できるだけ楽しく、子どもの学びに役立ち、子どもが自発的に取り組める
テーマと方法を、子ども主体で見つけたいですよね。

まず①ですが、理科という指定が無いのなら、
もっと自由にテーマを考えてみませんか。
数学、ことば、絵画、経済などなど、どの分野にも研究者がいると思えば、
子どもの自由研究のテーマも、なんだっていいはずです。
たとえば小学生(低学年)なら、
・自分の名前の由来(誕生までのエピソード付きもおもしろそう)
・家系図づくり(似顔絵付きならもっとおもしろそう)
・自分の町の自慢集め
・スイカの種は何個?(実際に数える大変さが夏休みならではの楽しさ)
・めっちゃ難しい漢字さがし(書ける人を探してみるのもおもしろそう)
・トマトがたくさん採れる都道府県(国でもよい)調べ
 (その地域や国独自のトマトレシピ調べや実際に作って食べても楽しそう)
などなど、いかがでしょうか?
もし普段から気になっていることや、ふとした疑問があれば、
それをテーマにすると、モチベーションがさらにアップするかもしれません。

②ですが、先生からの指定が特になければ自由にレポートを書いてよいはずです。
基本としては、
1.研究の題名
2.自分の名前(学年や研究した日なども)
3.どうしてこの研究をすることにしたのか(動機や目的)
4.調べたこといろいろ(テーマによっては不要)
5.調べてわかったこと(4のまとめ;みんなに伝えたいこと)
6.参考にしたものリスト(本やホームページなど)
の順に書きます。写真や絵、図も活用しましょう。
調べて、また新しい疑問が生まれたら、345を繰り返し書いていきます。
でも型にはまりすぎず、もっと自由に、大胆に、レポートを作ってもいいんです。
自分の調べたことを、友達(誰か)に伝えたい!その思いを形にしてみましょう。

やっぱり理科の実験で、という方は、私が前職で作った
自由研究サポートブック(100円)」が大阪市立科学館ミュージアムショップ
販売されているので、よかったら参考になさってみてください。

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この記事は、2020年8月16日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

水の中で花火はできるかな?

かれこれ10年のお付き合いになる葛城煙火株式会社 古賀社長。
今年スタートされたYouTubeチャンネル「花火かつらぎチャンネル」に
出させていただきました。

花火は化学!!【先生と実験してみた】

「花火は化学です」
と言い始めて、実験し続けて、かれこれもう20年以上。

花火は、見るだけで充分、美しくて楽しいです。
そこに花火の化学や歴史、といったスパイスが加わると、
もっと、もっと、花火が楽しくなります♪ きっと。
自由研究にも、お勧めのテーマです。


ということを、お家で、ご家族で、楽しんでいただきたく、この夏、
葛城煙火株式会社さんと一緒に「親子で楽しむ花火ブックレット」を作りました。

https://kepnetshop.thebase.in/items/31633316

この「親子で楽しむ花火ブックレット」は、なんと!
たくさんの花火がセットになった「教育花火セット」として、
インターネットで購入していただけるようになりました。

①親子でブックレットを読む

②親子で花火クイズをやってみる(ブックレットの中にあります)

③親子で本物の花火を楽しむ・観察する

④親子で花火を深く味わう

というように、ブックレットの内容をすぐに実験(体験)していただきたくて、
花火をセットにしています。

自由研究に、夏の思い出に、
一味違う特別な花火の時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

あさがおの蔓のゆくえ(解決編)

5月に植えた、あさがお。
支柱のてっぺんを超えたら、
蔓は、どこをくるくる回るんだろう?、という疑問
 http://www.child-science.com/20200618/
の解決編です。

娘の予想「棒の上らへんを、くるくるまわるんじゃない?」
私の予想「棒のちょっと上まで伸びて、重たくなってきたら下に降りてきて、
巻かずに、だらーんと伸びていくんじゃない?」

で…、結果は、このとおり。

棒が無くても、蔓はぐんぐん伸びていきました!
そして、重力には負けません!
まるで、腹筋か背筋があるみたい!

1週間ほど、ゆら~っと、でも腹筋を使って(笑)、
どっか捕まるところないかなあ、と探っている感じでした。
さらに、下からは、2番目の蔓が、どんどん絡まってきています。
なんだか、とても健気な様子です。

そして!ある朝…

少し離れたオーニソガラムの葉っぱを掴み、その葉っぱに巻きついているではないですか!
「そこっ?!」と家族全員、あさがおにツッコミ。
でもあさがおは、「やっと見つかりました」「これで一安心です」という感じかな。

まるで、蔓の先に目か触覚があるような、植物というよりも動物に近いような、
そんな風に見えてきて、過酷な実験に参加してくれたあさがおに感謝です。

その後、お互いの(植物の)ために、高い支柱を増やして、
そっと蔓をほどいて、そちらに移動してもらいました。
でも、みるみるうちに、娘の背の高さも超えてしまい、
また腹筋を使って、蔓の行き先サーチが始まりそうです。

と、思っていたら、
再びだらーんと伸びたあと、自分自身に巻き付いて戻っていく、という予想外の展開…
娘「となりのアボカドの枝につかまると思ってた…」
私「わたしも…」

あさがおって、今も昔も、小学1年生が育てて観察する植物ですが、
思っている以上に、奥が深い植物のような気がします。

「来年は、支柱も何もないところで、あさがおを育てたらどうなるか、
実験してみたいね」という新しい疑問&実験プランも誕生しました。

次の日食は10年後

2020年6月21日(日曜日)の夕方、部分日食が起こりました。
雲の向こうで…
いや、日食、見えたような気がしています!

次の日食、2030年に自分がどうなっているかわからないし、
高校生になった娘が、一緒に見てくれるかわからないし、
ということで、お友達と日食観測しました。

風通しのよいお部屋で、少しだけ、宇宙のはなし。
地球、月、太陽、みんなよく知っています。
惑星の大きさくらべは、地球が小さいことにびっくりしたという声も。
日食の原理については、宇宙を俯瞰して考えることが、まだ難しい年頃かもしれないな、と感じました。
それよりも、「日食」→「太陽が月に食べられる」を自分の視点から現象を考える方が、わかりやすそうでした。

大切な目が病気にならないようにと、日食メガネの使い方の練習も。

それから、観察道具の準備。

紙皿に絵を描いたあと、大人が、絵に沿ってキリで穴をあけて、

サッポロポテトバーベキュー味の袋には自分の名前を書く(笑)。

そして、あとからくらべられるように、
日食ではない、いつもの太陽を、日食メガネで見ておきます。
「まるい!」
「けっこう、ちいさいなあ」

そしていよいよ、日食の時間がやってきました。
でも、雲が…。

結局、準備した穴あけ皿も、サッポロポテトバーベキュー味も、鏡も、麦わら帽子も、使えず。
でも、日食メガネでは、太陽の左下が欠けているような感じに見えました。
子どもたちも「言われてみれば、欠けているような…」という反応。
劇的な日食を見せてあげられなくて、残念。

でも、翌朝のニュースで日食の写真が写ったときに、
「これ、きのう見た!」と言って満足そうにしていた、という後日談も聞いて、
なんだか、とっても、嬉しかったです。

10年後も、一緒に日食が見られますように!

・・・・・
今回の日食では、和歌山大学の富田晃彦先生にご紹介していただいた、
マレーシアの子ども向け(5-8歳)天文教育組織
Universe Awareness Malaysia
の活動に興味を持っていました。

このUniverse Awareness Malaysiaの今回の日食での目的が、
・Under One Sky(ひとつ空の下;地球人に国境はない、の意味)、
・Pale Blue Dot(淡き青き点;宇宙に浮かぶ地球、の意味)
の精神を日食域内の国々のみんなで共有して、
地球市民性を涵養しよう、なのだそうです。

そういえば私も子どもの頃、初めて望遠鏡で月を見た瞬間に、急に、
「自分は宇宙の中にいる」ということを実感して、
気がとおーーくなったことがありました。

子どもたちに、いつか、そんな瞬間がきたら、その話しを聞いてみたいなぁと思っています。

花火で元気に

6月1日。夜8時。
空に上がる花火を、偶然ご覧になった方もいるかもしれませんね。
「全国一斉悪疫退散祈願Cheer up!花火プロジェクト」。

私の専門分野は化学なのですが、
今から20年ほど前、
花火の美しさを演出する「化学反応」に感動して以来、
実験ショーや特別展、講演会などを企画・実践して、
いろいろな方法で「花火の化学」をお伝えしてきました。
その過程で、花火師の方とも親しくなり、
今も、いくつかの企画をご一緒させていただいています。

という経緯があって、6月1日、夜8時。
私は、打ち上げの現場に来ていました。

この時の花火の一部を、私がスマホで撮影した動画です。

花火を見ると、なんだか元気になる、ような気がしますよね。
それは、もともと花火大会が悪疫退散を願って始まったから、
だけではないような気がします。
いつもの生活に戻りつつあるのかもしれませんが、
まだまだ心配事も尽きません。
よかったら大空に打ち上がる花火を見て、心に栄養を注いでください。

「花火の化学」については、また別の機会に。

あさがおの蔓のゆくえ(疑問編)

去年、保育園で育てて採れた、あさがおのタネ。
5月に植えてみました。

最初の葉っぱだけ、ハート型でかわいい。
一緒に植えたのに、育つスピードがちがう。
・・・いろいろな発見があります。

そして、みるみる大きくなってきたので、3本の柱を立てました。

思ったとおり、3本のあさがおは、それぞれ3本の柱を、
蔓を同じ向きでくるくる巻きながら、大きくなっていきます。

そろそろ、柱のてっぺんに届きそうです。
柱を超えたら、蔓は、どこをくるくる回るんだろう?

娘の予想「棒の上らへんを、くるくるまわるんじゃない?」
私の予想「棒のちょっと上まで伸びて、重たくなってきたら下に降りてきて、
巻かずに、だらーんと伸びていくんじゃない?」(本当に知らない)

2日後、蔓はここまできました。

いよいよ、もうすぐ、答えがわかりそうです。
楽しみ!

家にあった支柱をあり合わせで使った結果、おもしろい疑問が生まれたのですが、
支柱があまり長くないので、万が一つまづいても突き刺さったりしないように、
ふだんは、支柱のてっぺんに飲むヨーグルトの容器を被せています。
安全第一です。

チリメンモンスター発見!

ふだんは冷凍しらすを愛用しているのですが、
先日、スーパーでお買い得だった、ちりめんじゃこ。
炊き立てのご飯にのせて食べると、おいしい!

「好きなだけどうぞ」と小皿に入れてテーブルに乗せると…
自然にはじまりました! チリメンモンスター探し!

「これ、イカちゃう?!」と、
最初に、小さな小さなイカを発見して、大喜び。
「小さなタコかもよ」と私が言うと、
「んー…」と観察してから「色が白いし、この形はイカやな」という結論。
その次に、小さな小さなエビも発見。

そして、
娘「このちりめん、お腹がピンク色だから、
  もしかしたら食べたエビがまだ残っているのかも」
私「手術して、取り出してみる?」
娘「えー、かわいそう」
私「では、私が。」
・・・・
私「胃に入ったものは、取り出すのが難しい…くっついてとれません」
という結末。

「チリメンモンスター」は、科学館に勤めていた頃から、
分野が違っていても、何年も前から有名で、
きしわだ自然資料館ときしわだ自然友の会が命名した言葉です。
広く利用される科学教材となることを願ってと、商標登録もされています。
 http://ksnc.web.fc2.com/chirimonFAQ/chirimon_regist.htm
(登録番号 第5289688号、登録日2009年12月25日)

なかなかごはんが終わりませんでしたが、
初めての、楽しいチリメンモンスター探しでした。

ヒラメの歯…100円で!

前々回のブログで、「鯛の歯がすごかった!」という話題をお届けしました。
 http://www.child-science.com/20200407/

ただ、いろいろな魚の歯を見てみたい、と思っても、
鯛は安くないし、そもそも尾頭付きの魚を買うことって、
我が家ではサンマくらいで、あまり機会がなく…

と思っていたら、「100円だった」と夫がヒラメのアラを買ってきました。
なかなかのサイズのお頭が入っています!

こちらが、ヒラメの歯です!

毎晩フロス(歯間ブラシ)をしている娘は、
「歯の間めっちゃ空いてるからフロスいらんな」という感想、
「鯛よりスキマあるな」という発見。

鯛とヒラメの歯、くらべてみましょうか。
みなさんは、どんな発見がありますか?

鯛の歯

虹をつくりました

「虹、つくってみたい!」
…ということで、やってみました。

ホースを持ち、
背中に太陽が当たるように立ち、
シャワーモードで水を出して・・・

どこどこ?どこどこ?
(ちょっとずつ、立つ角度、水を出す高さ、目の高さを変えてみます)

あったー!!

大人がジョウロを持って、高いところから水を落としてもOK!
できるだけ小さい水滴が、できるだけ長い時間、空気中を落ちていくように工夫するのがポイントその1.

ポイントその2は、太陽と自分の位置関係。
晴れた日、太陽を背中に向けて水滴を見ます。

虹づくりは、子どもも大人もワクワク!
水遊びの季節になったら、自分たちだけの虹を作ってみてください♪