キンモクセイの香り

木曜日の朝、外に出ると、キンモクセイの香りが。
あぁ、もう秋だな~、と思いますね。

日曜日に遊びに行った公園にも大きなキンモクセイがありました。

公園のキンモクセイの花も満開でした。

私が小さかった頃、子どもたちはこの香りを「トイレのにおい」と表現していました。
でも最近の子どもたちは、キンモクセイの香りに、そんな反応はしませんね。
時代を感じます。
キンモクセイさん、すみませんでした。

においを消すためにトイレの近くにキンモクセイを植えた、と書いてあるものを見かけます。公園でも、トイレの近くと言えば近くかも…。でも、キンモクセイが香るのは1年の間で1週間ほど。あまり意味があるようには思えませんよね。 

キンモクセイのあの香りの成分は「イオノン」という物質です。
キンモクセイの花のオレンジ色の成分が、酵素で分解され、イオノンに変わります。
花の色が濃いほど、イオノンがたくさん合成されるので、香りも強くなります。

キンモクセイの花を白ワインに漬けたものが桂花陳酒(けいかちんしゅ)。
甘くて、良い香りがして、おいしいですよね。
久しぶりに飲みたくなってきました♪
ただし、イオノンを作る酵素の活動は午前中が活発なので、
お酒の時間(夕刻~)にはキンモクセイの香りは控えめになっています。
朝からは飲めないな~(笑)

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この記事は、2022年10月2日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。
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