こどもサイエンスプランニングの思い

サイエンスは難しい、小さなこどもにはまだまだ…と思っているのは大人だけかもしれません。

小さな子どもたちにとって大切なことは、その子の興味・関心に基づいて、遊び込む経験を積んでいくことです。

遊びの中で自由な試行錯誤を重ねることによって、「チャレンジする力」、「考える力」、「没頭する力」、「がんばる力」、「くらべる力」、「伝える力」などのチカラが、幼児期にぐんと発達すると言われています。

こうした力は、将来、理系に進む進まないに関係なく、論理的・客観的な思考、説明ができるようになるために、だれにとっても大切な力です。

そして、さまざまな試行錯誤の可能性が溢れる遊びは、サイエンスの得意分野です。サイエンスも、小さな子どもにとって、身近であり、とても楽しい遊びの題材になります。

こどもサイエンスプランニングは、小さな子どもたちの早期英才教育としてではなく、 小さな子どもたちが安心して科学遊びを楽しみ、保護者のみなさんも子どもの発見に感動できる、そんな空間・環境を作るお手伝いをさせていただきます。

そして、「楽しくてよかったね」だけで終わることなく、実践研究としての側面を持つことで、この活動が、世界中のこれからの小さなこどもたちにとって、真に役に立てることを目指しています。

大阪の科学館で、21年間に渡り学芸員として科学教育に取り組んで参りました経験を、小さな子どもたちのためにお返ししていけたらと思っています。

こどもサイエンスプランニングでは、大学やミュージアム、保育園のみなさまなどとともに、幼児期における科学活動の重要性についての実践研究を行っております。エビデンスとして、実践研究のご協力をお願いさせていただく場合がございます。何卒ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

↓ なぜかブログがこの下にも表示されてしまうのですが、ご了承ください。

円周率Tシャツ…3.14は深い!

Amazonで見つけた円周率Tシャツを喜んで着ている娘、小学生です。
小数点以下400桁くらいまで、ただただ数字が並んでいるTシャツです。
学校に着て行くと、どこで買えるのか、何色があるのか、いくらなのか、
と質問攻めにあったとか^^
私は、子どもの頃も今も「3.1415」までで暗記は終了でしたが、
どこまで覚えられるか、に挑戦したくなる人も、結構いるんですよね。

娘が図書館で借りてきた本、
「円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦

子ども向けの本ですが、子ども向けの本だからこそ、わかりやすく書いてあり、私も気軽に、そして興味深く読みました。
円に魅せられ、その謎を数学(和算)で解明しようとする内容に、かつて読んだ「天地明察」を思い出しました。
計算機やコンピュータは無いし、道具も今ほど精密でない時代に、世界中のたくさんの大先輩たちが数学と向き合っていたんですよね。

娘と調べてみると、
アルキメデスは、今から2000年以上前に円周率を小数点以下2けたまで計算し、
オイラーは、300年ほど前に「π」という記号を世に広め、
関孝和は、同じく300年ほど前に円周率が3.14159265359よりも少し小さいことを筆算で求め、
そして今年2024年2月には、105兆桁の算出に成功したとか…

子どもの興味が、数字だけでない「3.14」の世界に私を導いてくれています。

PLAY MUSEUM でオバケになった、オバケの世界を見た


東京・立川のPLAY MUSEUMの「オバケ?」展〜史上初のオバケ万博へようこそ〜に行ってきました。

入口にあるオバケ工場で、オバケに変身して…(子ども限定;うらやましい)
ヒラヒラのかわいいオバケの完成

オバケが、オバケの世界を歩いていました

ミニオバケくんは、姉さんオバケの動きに目が離せないようでした

オバケにならなかったら、こんなに長く遊んでなかったわ、と娘は言っていました
なりきってみるって、いいですね

オバケに関する本や絵などもたくさんあり、大人目線でも楽しめました
絵はちょっと怖かったです

字は正しく書けるようになりました

片付けていたら、なんと懐かしい!
保育園のお泊り保育の時、服を分類したポリ袋が出てきました。
「じぶんでかくー」と言って、書いてたな~

この頃は、字を書くのが楽しい!と思えることがイチバンだと思って、
そのうち正しい字は書けるようになるだろうと、訂正せずに過ごしていたけれど、ちゃんと字、書けるようになったよね。
っていうか、もう、こんなにカワイイ字は書けないよね…

俵万智さんが、今年(2024年)の5月5日に「子どもの日に、子どもの歌を」として公開された短歌を思い出しました。

最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て

ああ、その通りすぎて、胸が締め付けられそうです。
子育てをしていると、先が長くて、先が見えなくて、永遠に大変な時間が続くように感じるときもあったけれど、過ぎてみれば、あっと言う間だったような。
思っているよりもずっと早く、子どもは大きくなっていくようです。
最近は、「時間よ止まれ!」とさえ思います。

あとで、重たいと思うけど、抱っこしてみよう!
夜、寝る前に、本、読んであげよう!
明日は、手を繋いで歩いてみよう!
喜んでくれるかな??

親子で楽しいカップヌードルミュージアム

土曜参観の代休。
こんな日は「土日だと混んでるところに行ってみよう!」と、プランを立てます。
台所を片付けていたら「おばあちゃんが描いたカップヌードルの容器」が出てきて、
「私も作りたい!」の娘の一言で、
今回は大阪・池田のカップヌードルミュージアムに決定!

チキンラーメンから最新のインスタントラーメンまで約800種類のパッケージが展示されたインスタントラーメントンネルでは、年齢差の効果もあって、お喋りが盛り上がりました


カップヌードルミュージアムは、大阪と横浜にあります。

 https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/

ちなみに、香港にもあります。
 https://www.cupnoodles-museum.com.hk/

カップヌードルを作る体験は、予約はできず、当日、整理券配布。
チキンラーメンの麺を作る体験の方は、ネットで事前予約可能ということで、
せっかくなので予約。
1か月以上先なのに、希望の11時の回は、半分以下になっていました。
みなさん予約が早い!
 https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/osaka_ikeda/attractions/cr-factory/

カップヌードルを作る整理券を確実にゲットしたかったので、
開館時間(9:30)に到着できるように出かけました。
整理券は、入口でもらえました
「混雑時には1人1個」とホームページに書いてありましたが、
聞いてみると「今日は3個まで大丈夫です」とのこと。
 https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/osaka_ikeda/attractions/mc-factory/

自動販売機でカップヌードルの容器を買って、
100人くらい座れるスペースで、絵を描きます。
今回は娘3つ、私1つ。
私、こういう絵を描くの、子どもの頃からとっても苦手で。
何を描いていいのか、ホント悩むんですよね。閃かないというか。
悩んで悩んで時間が無くなり、絵も上手くないので、結局しょんぼり…。
一方、娘はサクサク描き進めていきます。小さな頃から、そうでした。
この違い、なんなんでしょうね…。

心ゆくまで描いた後、麺やら具やらを入れてもらいます。
数日前から気分を盛り上げるため、予習を兼ねて、
スープは何味にしようかな?、具はどうする~?とお喋りしていたので、スムーズでした。
麺を入れてもらう時、「逆転の発想」が強調されます!
カップに麺を入れるのではなくて、麺にカップをかぶせる、方法です。
百福さんのメッセージを感じました。

安藤百福氏の最後の年賀状 謹賀新年 昨年を振り返りますと、毎朝、目がさめるたびに、何かしら世の中に信じられないようなことが起こっていて、心が安まるひまのない一年でした。日本中に自然災害が吹き荒れ、子どもの虐待や責任ある立場の人の不祥事などが相次ぎました。生活格差に対する不満も広がり、目を覆いたくなるような心の荒廃が進んだ年のように思えます。わたくしはすべての大人の責任において、これから十年間、本気で子どもたちの教育に力を注げば、日本を再び美しい国にすることができると信じています。 どうか皆様におかれましては、今年こそ心おだやかで、幸せな一年であることをお祈り申し上げます。 平成十九年元旦 安藤百福


ここまでで、すでに1時間以上。

2階に上がって、次はチキンラーメン作りです。
開場まで、「安藤百福の軌跡」という展示を見て待っていました。
 https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/osaka_ikeda/attractions/history/
ここが、とってもよかったです。
印象に残ったのは、百福さんの「最後の年賀状」
2007年に百福さんが亡くなってから、15年以上が過ぎていますが、
子どもたちの教育は良いように変わっているでしょうか…。
子どもたちに携わる仕事をしている大人として、喝を入れられました。

チキンラーメン作りは、丁寧に教えてもらえるお料理教室みたい。
どんな材料でどのように作られているか、工程を辿りながら体験できました。
ちなみにここでも、袋に絵を描きます(麺を寝かせる時間の活用)。

カップヌードルの自動販売機!!お湯も入れられて、フォークも置いてあるやつ!! …「なつかしー!スキー場とかサービスエリアで買ってもらったことあるわー!」 …「昔、こんなんあったん?! いいなー!今もあったらいいのに!!」


カップヌードルミュージアムを訪れて以降、娘は日清の商品に興味津々です。

スーパーでも「これも食べてみたい」、
テレビでCMが流れると「あ!」と言って凝視、真似して、歌って踊ってます。
さらに、子ども向けの「マネーリテラシー教育」が流行する今、
図書館でも関連の本を読んだこともあって、「日清の株を買ってほしい」というリクエストも…
本に「株を買う事はその会社を応援すること」って書いてあったもんね。

「会社のファンを増やすことが企業ミュージアムの意義」…その効果を実感しました。

親子はもちろん、年齢差があるほど会話が弾むミュージアムです。
おじいちゃんやおばあちゃんとお出かけするのも楽しそうです。

どんどん図書館に行こう!

本を読む習慣は、子どもにとって大切ですよ、と、さまざまな論文や書籍、学校でも言われています。
語彙力、読解力、漢字力、表現力、集中力、想像力…などなどが育ちますよ、
ぜひたくさんの本を読みましょう、小さい頃はたくさん読み聞かせをしてあげましょう、と。

実は私自身は、本を読む子どもではありませんでした。
「読みなさい」と言われても、読みませんでした。
ですので、「読みなさい」と大人が言うだけでは、子どもの本を読む習慣にはつながらない、ということは経験済みです
もちろん、そうでない子もいるとは思いますが。

でも、我が子は本を読む子になってほしいな…と思っていました。
〇〇力を付けたいから、というよりは、きっと世界が広がり、深まり、人生がもっと楽しくなるのではと思ったからです。
そこで、図書館に通うことにしました。
本が身近な存在となる環境づくりを、物心つく前から日常としてきたら、何とかなるんじゃないかと思ったのです。

左:記録に残る図書館初利用の日(1才2か月;まだ伝い歩き)  右:1才4か月(1才3か月で歩き始めました)。そういえば、五味太郎さんの「きんぎょがにげた」が大好きでした。子どもコーナーに用意されている大型絵本で読みながら、右手には通常本を持って金魚を探しています。


図書館って、とってもいい所ですよ。だって、

・無料で本が読める(こんなにありがたい事はありません!)
・雨でも晴れでも、暑くても寒くても、快適な環境
・土日も開いている
・子ども向けの本も、大人向けの本もある(子どもも大人もそれぞれが楽しい)
・小さな子ども向けのスペースがあるところが多い(靴を脱いで過ごせる、子どもが声を出しても遠慮しすぎなくてOK)
こんなありがたい場所、他にあるでしょうか!

今も、だいたい週に1回、週末に図書館に行きます。
これは習慣というより、返す→借りる、を繰り返しているだけなのですが、
図書館が、週末のレクレーション活動の1つです(本当に「無料」に感謝!)。

図書館の滞在は、1時間を想定しておきます。
ワンオペの日は時間の流れが遅いと感じる事が多くて、時間を有効活用したいという思いもありましたが、
何より私が、「早く帰ろう」と子どもに言わないために、です。
案外、これが大事なのではないかと感じています。
借りる本をじっくり選ばせてあげたい(借りられる限界の12冊を選ぶのはなかなか時間がかかります)、子どものペースで満足いくまで本に触れてほしい、などなど、せっかく没頭している時に気持ちを切るような声かけはしたくなかったからです。
また、子どもが選ぶ本は、時に似たようなものになりがちなので、私の勘で「いいかも」と思った本も借りて帰り、他の本と一緒に置いておきます。
結果的に新しい世界が開くこともあれば、まったく読まれずに返却する場合もあります…。

左:0才8か月。身近な存在になるように物心つく前から本を傍らに。「だるまさん」シリーズは親子で楽しめました。最初の絵本としておススメです。 右:0才9か月。繰り返す中耳炎で週3回も通っていた耳鼻科の時もお出かけの時も絵本を持参。持ち運びしやすいように小さな本(ボードブック)を選んでいました。今でも出かけるときは本も一緒に。「本、持った?」が合言葉です。


小さな頃の読み聞かせでは、「もう1回!」と言われたら、できるだけお付き合いするようにしていました。大変ですけどね。

今は、「もう1回!」と言われることも無くなりました。
親子でくっついて一緒に本を読むって、とても幸せな時間でした。
子どもが成長し、読む本も変わり、読み方も変わっていきます。
1週間に10冊前後の本を読む子に育っていますが、じゃあ、〇〇力などは育っている…??
比較ができないので難しいですが、今のところ、心配になることはあまりありません。
本をきっかけとした話題もたくさんで、会話も楽しいです。
娘は「こんなに通ってるのに、まだまだ本がたくさんあるって、図書館すごいわ」と言います。
子どものおかげで、私も図書館でたくさんの本に出合うことができました。
ぜひみなさんも、親子で図書館をどんどん活用してくださいね。

地域の図書館では、夏になると「読書ビンゴ」をしてくれます。新しい本に出合えるチャンスになっています。ビンゴになるとガチャガチャをさせてもらえます。段ボールの手作りガチャガチャ装置…、これに興味を持って司書さんに作り方を聞き、参考になる本を教えてもらって自分でも作っていました。どんどん繋がっていきますね。

虹は何色(なんしょく)?《展示》「虹のへや」,《ワークショップ》「虹であそぼう」開催のお知らせ

みなさんは、「虹は何色(なんしょく)?」と聞かれたら、どのように答えますか?
「7色!」
と反射のように答える人が多い、というのは日本人の特徴のようです。
でも、本当に7色なのでしょうか?

絵本などでは、虹を非連続の7色で表現しているものも多くみられます。
でも、空や噴水などで見られる“本物の虹”は、
「赤色」のような色から「紫色」のような色まで「連続的に」色が変わっています。

この「連続的に」という点がポイントで、
ほんの少し隣の色は、もう、違う色」という意味なのです。
つまり実際には、「7色」で片付く話ではない、ということになります。

先日ベランダから見えた虹は、パッと見たところ5色のような気がしました。


印刷した連続的な虹色、空にできた虹の色、これらもまた色の感じが違います。

どの虹が本物なのか…
印刷物よりは、空にできた虹の方が「本物」ですよね。
空に虹を発見したら、写真を撮ってみてください。
そして拡大しながら「何色(なにいろ)があるか」「何色(なんしょく)があるか」考えてみましょう

虹の色の感じ方は、人それぞれ。
国や文化によっても、表し方が違います。

「虹のへや」の「虹めがね」で。「虹のへや」をサポートしてくださるスタッフ研修会では、大人の方からも「うわ~!」と歓声が。


キッズプラザ大阪では、2023年10月2日(月)から「虹のへや」を不定期で開催します。

虹を見たり、虹を探したり、虹を作ったりしながら、
虹の色について考えたり感じたり、他の人の感じ方を知ったり、
ということも体験できるように作りました。
ぜひ、遊びにきてください。

虹色の中にどんな色を発見するかな?その色にどんな名前をつける?…「みんなの虹の色」とっても楽しみです。


また、30分間のワークショップ「虹で遊ぼう」も不定期開催中です。

こちらは、3才から就学前の6才の子どもとその保護者が対象です。
親子でじっくりのんびり、虹で遊んでいただけたら嬉しいです。

開催日時、内容など詳しくは、キッズプラザ大阪「キッズラボ」のページでご確認ください。
 https://www.kidsplaza.or.jp/program/#lab

★早期教育ではありません★
幼児から小学校低学年頃の「かがく遊び」では、答えを導いたり、原理を説明することはありません。
楽しい遊びの中で、子どもが踏むであろう「考え、予想し、実験し(やってみて)、観察し(よく見て)、次のやり方を考える」というプロセスを大切にしています。
こうした経験を重ねる事は、将来、理系に進む進まないに関係なく、論理的・客観的な思考ができるようになるために、誰にとっても大切な力を育むことに繋がっています。

リゾナーレ大阪の「アトリエ」に行ってきました

大阪の南港のグランドプリンスホテル大阪ベイ(2023年7月まではハイアットリージェンシー)の中に、
2022年12月、リゾナーレ大阪が誕生しました。

 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareosaka/

ブログ「夏休み-子どもとの心動く過ごし方(がんばりすぎないバージョン)」
 http://www.child-science.com/20230806-2/
で紹介した、リゾナーレ大阪の「アトリエ」レポートです。

アトリエに入るとガラス張りで明るい!いい匂いもします。


リゾナーレ大阪は、「創造力を遊びこむ」リゾートと謳い、

乳幼児教育の一つ、レッジョ・エミリア・アプローチを取り入れた「アトリエ」で、
「子どもたちが遊びと発見、同世代の仲間やアトリエリスタとの取り組みを通して、
創造力を育む」場が用意されています。
ということで、夏休みを利用してお友達親子と一緒に4人で、1泊2日で訪ねました。

<アトリエ>

他にもいろいろあるけれど、1日目も2日目も、のんびりじっくり粘土。粘土は1日目が信楽の白土、2日目は信楽の赤土、と、変えているとのこと。娘曰く、赤土の方が乾きやすいそうです。へえ…
夏休みも始まったばかり、だったからか、ゆったり過ごせました。
そろそろ夕暮れ時。空に飛行機が見えたので、窓に飛行機を描いみたそうです。もちろん、窓に絵を描くことも許されています。


アトリエは、12才までの子どもが対象です。
リゾナーレ大阪の宿泊料金に含まれるので、利用に追加料金は不要です。
また、チェックインからチェックアウトまで利用できます(OPENは9時~18時)。
明るくて清潔、ワクワクするものがいろいろ置いてあって、
子どもも大人も「わあ~!」とテンションが上がります。
28階ということもあって、ガラス張りの窓からは、海や船、街が見下ろせます。
アトリエ内では、自由に遊ぶ事ができます(保護者同伴)
スタッフの方もあちこちにいて、子どもの遊びを見守りながら、適度に声をかけてくれます。
遊び方や使うものを強制されることはなくて、子どものやりたいようにやらせてくれます。
(よっぽどの時は、声をかけられるかも、ですが)
時間指定の予約制で、60分間の「プロジェクト」に参加することも可能です
(保護者同伴不可ですが覗き見は可能、追加料金不要)。

<アトリエのプロジェクト>

奥の部屋でプロジェクトが行われます。様子が見えそうで見えない、でもがんばれば見える、絶妙な加減でした。
この時期のテーマは「海とあそぶ」でした。「海から選んだ自然素材や、生命の源でもある「水」を、子どもたちがさまざまな角度から探究できるような環境を用意しています」だそうです。


せっかくなので、プロジェクトも予約して、参加しました。

アトリエリスタと呼ばれる探究のパートナー;芸術の専門家さんが、そのシーズンのテーマに沿って、子どもたちの興味を探究してくれるそうです。
後から聞くと、今回担当してくれたアトリエリスタさんは、プロのカメラマンだったとか。
どうりで、短時間で子どもとの心の距離を縮めるのが上手なわけですね。
子どもたちは、サーっと活動の世界に入っていきました。

炭酸ドリンクメーカーで水をシュワシュワにして、その中に貝やサンゴなどを入れてみたもの。泡が付いたり、泡がくっついたり、泡が破裂する音がしたり、といろいろな発見があったそうです。この小さな世界の中で、特に印象に残ったものを絵に。残念ながらこの絵は持って帰れません、残念。
左は泡が大きくて、右は泡が小さい水槽。耳を近づけてみると…音が違う!「手を入れてみてもいいですよ~」と言われて、大人もワクワク。


60分のプログラムが終わると、保護者向けに約15分間の「振り返り」をしてくれます。
子どもたちが何をしたのかという説明だけでなく、保護者も見せてもらったり触らせてもらったり。
また子どもが表現したものを見せてくれたり、その時の様子も教えてくれます。
その間、子どもたちは、「プロジェクト」の続きで、まだまだ遊んでいます。
そして、嬉しいお土産…プロジェクト中の子どもの探求している姿の写真を1枚、いただきました。
へえ。こんな顔してたんだ。
楽しそう。でも、真剣。

カメラを意識するようになった娘の自然な表情を撮るのが難しい私ですが、さすがカメラマン!なのか、カメラを意識する暇がないくらい集中して遊んでいたのか、素敵な一瞬を撮っていただきました。

 

いろいろ楽しそうなものがあると、
つい私たち大人は「あれもやってみたら」「あっちに、こんなのあったよ」
などと声をかけたくなります。
全部を体験しないと、もったいないような気がしてしまいますよね。

でも、子どもの成長を優先するなら、
その子が今、没頭しているものを、好きなだけやらせてあげる
これが「もったいなくない」過ごし方と言われています。

大人は、待っているだけでは退屈なので、
 なぜ我が子は、ここまで、これに没頭しているのか?
 何がそんなに楽しいのか?
 いったい何を考えているのか?
 いま何を発見したのか?
 その表情は、どんな意味なのか?
などと我が子を分析したり、
それこそ、とびっきりの1枚を撮る事にがんばってみてもいいかもしれませんね。

大人たちにとっては、
「『子どもの創造力を育む』力を育む」リゾート

なのかもしれません。

リゾナーレ大阪
 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareosaka/

 

夏休み-子どもとの心動く過ごし方(がんばりすぎないバージョン)

夏休み、真っただ中です。
学童も3年生で終わってしまい、子どもの勉強タイム=私の仕事タイム。
やることがギュー詰めで、目がまわりそうです。
やっと8月に入ったけれど、夏休みはあと3週間余り。長い…。
しかも暑い、暑すぎる…。
公園?海?山?虫取り?プール?キャンプ?
ワンオペの日が多いので、比較的難易度が低そうなプールでさえ躊躇します。
しかも屋外での活動は、暑すぎて命がけのレベル

とは言っても、夏休み。
大人ががんばりすぎなくてもOK&お財布にも優しい、でも有意義な過ごし方をさせてあげられたら…、
ということで、我が家のプランをいくつかご紹介します。
少しでもお役にたてたら幸いです。

・お風呂プール

 毎年、暑い時期になると、私のブログでもたくさんの方が見てくださいます。
 http://www.child-science.com/20190726/
 大人も足だけ濡らしたり、子どもの水遊びでの発見を共有できたり、楽しいです。
 かなりお勧めです。

・ミュージアム巡り
 こちらも、かなりお勧めです。
 屋根がある、冷房が効いている、という点でもかなりありがたい。
 科学、歴史、美術、自然、などなどいろいろな分野があるのもいいですよね。
園や学校の遠足で行ったところに、親子で行ってみるのもお勧めです。
子どもが先輩のように、あれこれ教えてくれるでしょう。なんて頼もしい姿!

 小学校入学前のお子さんなら、こどもミュージアムが楽しいです。
 関西なら、キッズプラザ大阪堺市立ビッグバン、…1日楽しめます。
 近所でも、少し足を伸ばしても、旅行先でも、その分野・地域ならではの体験や
 発見を子どもと共有できて、良い時間になります。
 時にはお友達と一緒に行くと、楽しそう+お互い刺激し合っています。

・地域の子ども向けイベント
 地元の市町村の広報誌などを見ていると、いろいろやってくれています。
 参加費も、お手頃設定が多いです。
 我が家はこれまで、わらじ作り、切り紙教室、3Dプリンタ教室、木簡や勾玉づくり、
 LEDランタン作り、地元の旅行プラン作り、などなどいろいろとお世話になっています。
 子どもを通して、大人も新しい経験をさせてもらえます。

・図書館
 週に1,2回、行っています。
 涼しいだけでなく、無料で本を貸してもらえる…ありがたすぎますよね!
本はたくさんの事を教えてくれます。空想でいろいろな世界へも行けます。
 子どもが何を借りても、私は口は出さないことにしています。
 借りたけど読まない、それもOKです。大人だってそんなこと、ありますもん。
 もちろん私も、自分の図書館カードで、仕事関係やら料理の本やら借ります。
 図書館には市のイベントも掲示されていて、情報がゲットしやすいのもポイントです。

・過ごす部屋を変える
 いつも同じ部屋で過ごすと飽きるので、ときどき私の仕事部屋で過ごします。
 お昼ごはんも、ここで。
 部屋が小さいとエアコンの電気代も節約できそうで、助かります。

・プールはお友達親子と一緒に
 小学生になると、同年代のお友達も一緒の方が楽しそうです。
 大人も、「ちょっとトイレに行きたいから子ども見てて」とお願いし合いっこできたり、
 何より水場は、大人の目が多い方が安心ですよね。

・ちょっと奮発して近場で泊まる
 

 この夏、家から片道1時間ほど、交通費1000円以内で行けるリゾナーレ大阪に1泊しました。
 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareosaka/
 ここには12才までの子どもが遊べる「アトリエ」があるんです。
 水を使ったプログラムや粘土遊び、窓に絵を描くなどなど、子どもがじっくり遊ぶ
 (探索する)姿は愛おしく、子どもの活動をゆっくり見届けられる環境にも感謝。
 ホテルには屋上プールもあって、宿泊者しか使えない(=混んでいない)、
 イスやテーブル・浮き輪も無料で貸してくれる、ウォーターサーバーもある、
 バスタオルも貸してくれる、…快適でした。
 アトリエもプールも宿泊費に含まれてるし、
 交通費がかからない分、何度か来てもいいんじゃないかとさえ思ってしまいました。

子どもと日がな一日、一緒に過ごせるのも、今のうち。
中学生にもなれば、離れて行ってしまいます(淋しい…)。
子どもが楽しい、保護者も疲労しすぎず一緒に楽しめる、
…そんな夏休みを、私もみなさんも過ごせますように!

《ワークショップ》「虹であそぼう」開催のお知らせ

企画・監修させていただいたワークショップが、キッズプラザ大阪にて開催中です。
ぜひ、ご参加ください。
今期、私はワークショップの進行はしませんが、会場にはおりますので、ご質問などありましたらお声かけください♪

 

©キッズプラザ大阪
©キッズプラザ大阪

◇開催日時
2023年6月5日(月),6月6日(火)
6月13日(火),6月14日(水)
6月20日(火),6月21日(水)
6月26日(月),6月27日(火)
各日、10:30〜11:00,13:00〜13:30,14:00〜14:30

◇概要
光であそぼう!虹であそぼう!
お子さんの「小さなかがくの芽」をひらくプログラムです。
特別なシートを使って、いろいろな光の見え方・感じ方を楽しみましょう♪

◇対象・定員
3歳から就学前の6歳までのお子様と保護者(保護者は必ず同伴)
各回先着10組(1組は大人1名、子ども2名まで)

◇申し込み
当日、会場前にて参加整理券を配布
(各回の開始30分前から配付します)

◇参加費
無料(別途入館料が必要です)

◇岳川有紀子(企画者)より
児童心理学者のピアジェは、0歳でも思考(考える)という行為をしていると説いています。これまで私も、かがく遊びを通して、小さな子どもたちがその子なりに考え、選び、発見し、感動を伝えようとしている姿をたくさん見てきました。
小さな子どもにとっても身近なモノやコトで遊びながら、親子で楽しい時間を過ごしていただければ嬉しいです。保護者の方は、小さな小さな「かがくの芽」に優しく水を注ぐように温かく見守りながら、お子様の小さな大発見を一緒に楽しんでください。
なお、このプログラムは、早期英才教育を目指すものではありません。もちろん、小さな子どもたちに科学のしくみや原理を教えることもありませんので、ご承知おきください

キッズプラザ大阪のイベントページはこちら

エルメスの子ども向けワークショップ「petit h―プティ アッシュ」に参加しました

エルメスの子ども向けワークショップ」と聞いただけで、
なんかすごそう!これは参加してみたいぞ!と思い、
しかも会場が、大阪中之島美術館と、家から1時間もあれば行ける距離。
モノづくりが大好きな娘のために、申し込み開始時刻を待って、ぽちぽちしました。
希望の日時をぽち!
よし!
ええ!!!LINEの友達になっておかなあかんかったん?!
(ちゃちゃっとお友達登録…)
あれ~選択した日時がキャンセルになってる(泣)
もう1回、日時選択に戻って…
あれ~!!もう、どの日時も満席!!
この間、20~30秒ほどでしたね。

誰かキャンセルしないかな~(ぽちぽちぽち←更新ボタンを押し続ける)
あ!キャンセル出た!
ボチっ!
と、習い事のある日時でしたが、毎週の習い事よりエルメスやんね、
と、なんとか予約が取れました。

学校から帰った娘に「エルメスのワークショップ、予約したよ~」と報告すると、
「エルメスってなに?」
…そりゃそうですよね。
そこで、エルメスのホームページを一緒に見て、
「このバッグ、400万円やで~!」
「わんちゃんのリード、13万円やって!」
「ページ読み込んでるとき、馬がパカパカするで!」
とまあ、これがエルメスと娘の出会いでした。

さあ、いよいよワークショップです。
会場のデザインが素敵!さすがエルメスやな~と期待が膨らみます。
子どもだけの参加で、保護者は中に入れてもらえません。
何をどんな風にやってるか、さっぱり見えません。

30分後、子どもたちが出てきました。
こいのぼりを持っています。
「どうだった~?」
…「簡単すぎた」
「もっと自由にいろいろ作れるんかと思った」
「作るものも、貼るものも決まってて、あんまおもしろくなかった」
「もう、子どもの日、終わってるのに鯉のぼりって何で?」
それでも、
「青色系で統一することにした」
「できるだけ大きなの、付けてきた」
「これ、スカーフの切れ端やで」
と、自分の工夫を教えてくれました。鱗の部分は革です。

リサイクルファクトリーで材料や道具を自由に選んで、好きなものを作ります

どうも、私の説明を聞いて、大阪の堺市にあるビッグバンという施設の、
廃材を使って自由に工作できるスペース「リサイクルファクトリー」を
思い描いていたようです。
モノづくりが好きな娘は、このコーナーが大好きなんです。

なお、同じ時期、「プティ アッシュ(petit h)」の展示も公開されていました。
こちらは、エルメスの「プティ アッシュ」で活動している方たちがクリエイトしたものや、
それらの材料などが置いてあり、その考え方も素材も作品も、とても素敵でした。

きっと娘は、これくらい自由に、自分の思うままに何かを作り出したかったのだろうと思います。
エルメスさん、よかったら娘の正直な感想、次のワークショップの参考にしてやってください。
そしてまた、一流の素材や感性に触れられる素敵な機会を作ってもらえたら嬉しいです。

エルメス petit h―再創造のものづくり
 https://www.hermes.com/jp/ja/story/192546-petit-h-event/
#「プティ アッシュ(petit h)」は2010年に誕生した、エルメスのメチエ(部門)のひとつ。他のメチエとの一番の違いは「さかさまのクリエーション」と呼ばれるものづくりをしていること。つまり、“つくるもののために素材を集める”のではなく、“集まった素材から創造する”メチエなのです。
集まってくるのは、レザー、シルク、クリスタル、陶器、馬の毛、金属など、他のメチエで使われなくなったものたち。ものづくり、素材の再利用、サステナビリティをテーマに、職人やアーティスト、デザイナーよってさまざまな素材が組み合わされ、思いもよらないクリエーションが生み出されます。