お手伝いをもっと楽しく!

私の今年の目標のひとつは「娘のお手伝いをもっともっと楽しく!」です。

子育てをする上で「お手伝い」って、気になりますよね。
小さな頃から「お手伝い」をすると「良い」ということも、よく聞きます。
でも「良い」って、なんでしょう?

数年前、このモヤモヤした疑問をスッキリさせてくれたのが、このTEDでした。
「我が子を成功させる、やりすぎない子育て」
(ジュリー・リスコット=ヘイムス)

我が子を成功させる方法は2つ、「love(愛)」と「chores(家事)」で、
点数や学歴で我が子の成功をはかる事はやめて、
家事のお手伝いを通して子どもの心を強くし、無性の愛を与えることで自分と他者を愛せる人に、と語っています。

お手伝いが、子どもの心を強くする…というのは、
「イヤな仕事だけど、私がやろうかな」「全体の向上のために、自分が頑張ろう」
と考えられるようになり、やがて組織やチームに役立つ存在になり得る…。

なるほどねぇ、と腑に落ちたわけです。

ただ、お手伝いをしてもらうと、余計に手間と時間がかかって大変!という声にも納得。
自分でやる方が、確かに早いです。
だから「毎日、必ずお手伝い」という決まりは、自分にも娘にもしてきませんでした。

記録に残る最初のお手伝い「えのきをほぐす」(2才)

ちくわをパン用ナイフで切る、
お米を量る、
洗濯物をたたむ、
お米を洗う、
お鍋の中を混ぜる、…などなど、
時間と気持ちに余裕があるときに、年齢と興味に応じて、楽しんでもらいました。

そうして今では、なかなか役にたつようにもなりました。
たまに娘から「なんかお手伝いある?」と聞いてくれることも。

私がお手伝いについて意識してきたことは、
親子で楽しい時間にすること(ケガもしないように)、
心からのありがとう、助かったよ、を言うこと、
そして「上手・キレイでなくてもよし!」と割り切ることでした。
ちくわの形もサイズも、バラバラ。
でも、問題なし!です。どうせ食べるんだし。

最近は、お買い物リストのメモも書いてもらっています。

私も忘れずに済んで助かっていますし、娘にとっては、字を書く練習になっているようで、ここまでくると、win・winの関係です(リストにないものをおねだりしない、という効果もあるような気がしています)。

各リストの右にある□は、買ったらチェックを入れるところだそうです。私への思いやりから生まれた工夫、なのかもしれません

子どもは大人のマネを喜び、やがて本物を楽しみたくなります。
それが「お手伝い」そして「愛」とも結びつけば、きっと親子のステキな時間になると信じています。

・・・・・・・・

この記事は、2020年1月5日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いた記事を、許可を得て、一部を編集して掲載しました。

堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。

私もときどき、記事を書かせていただいています。

今年もよろしくお願い致します

21年間勤めた大阪市立科学館学芸員の職を辞し、

2019年4月、「こどもサイエンスプランニング」を立ち上げました。

小さな子どもたちが、もっとサイエンスで楽しく自由に遊べる環境を作っていきたい、

…そう考えての決断でした。

立ち上げたばかりにも関わらず、たくさんの皆様とご縁を頂き、とても幸せな1年目となりました。

心から感謝申し上げます。

2020年も楽しく前向きに努力・挑戦して参る所存です。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

岳川 有紀子

お鍋ミラー

寒くなってきました。温かいお鍋料理が美味しい季節ですね。

私は、土鍋の代わりに大きめのステンレス製両手鍋を使っていて(片付けがラクなので)、食べるときはコンロではなく鍋敷きにドンと置きます(アツアツだと子どもが食べられないので)。

この日は、ほうとう鍋。

さ、食べましょうか、というときに、

「お箸が、まがってるー!」と娘。

「どうしたどうした?! あ!ほんとだ!お鍋に写ったお箸が曲がってる!」と私。

「おもしろいな~」「おもしろいね~」

娘「じゃあ、スプーンだったらどうなんだろ?」…と、スプーンを持ってきました。

娘「スプーンも曲がってる!このへんから曲がってる!」

「どうして曲がって見えるのかなあ・・・」と、私がつぶやいてみると、

娘「わかんない・・・んー、お鍋が丸いからかなあ。。。四角いお鍋ってある?」

なるほど、比較実験! いい考え! 私もやってみたい!

でも、我が家の四角い鍋は玉子焼きフライパンだけで、外側がミラー状ではありません。

娘「じゃあ、もともと丸いものを置いてみたら、どうなるかな?」と、工作用セロテープを持ってきました。

娘「曲がってない、けど、高くなってる!」

「おもしろいな~」「おもしろいね~」

と、土鍋ではできない発見を楽しみました。

そして娘には「なぜお鍋はまるい形が多いのか」という新しい疑問も芽生えたようでした。

「子ども」って何歳??

突然ですが質問です!
次の2つの質問、ちょっと考えてみてください。
そして、ご自身の答えを、小声でよいので、おっしゃってみてください。
質問1「『子ども』とは具体的に何歳のことを言うのでしょうか?」
質問2「『幼児』とは具体的に何歳のことを言うのでしょうか?」

どうでしょうか?
『子ども』は日常的によく使う単語ですが、
「えええ?何歳?」「決まってるの?」「大人でなければ子ども?」
「自分の子どもは何歳になっても子どもだし…」
なんて呟いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
『幼児』もよく聞く単語ですが、「子どもと幼児は違うの?」「幼児は園児のこと?」
なんて思った方も少なくないかもしれませんね。

乳児=子ども

先に「幼児」についてですが、日本では、児童福祉法で「幼児とは1歳から就学前の6歳まで」と定められています。
第四条 この法律で、児童とは、満十八歳に満たない者をいい、児童を左のように分ける。
一 乳児 満一歳に満たない者
二 幼児 満一歳から、小学校就学の始期に達するまでの者
三 少年 小学校就学の始期から、満十八歳に達するまでの者

母子保健法では、
第六条
2 この法律において「乳児」とは、一歳に満たない者をいう。
3 この法律において「幼児」とは、満一歳から小学校就学の始期に達するまでの者をいう。
4 この法律において「保護者」とは、親権を行う者、未成年後見人その他の者で、乳児又は幼児を現に監護する者をいう。
5 この法律において「新生児」とは、出生後二十八日を経過しない乳児をいう。
このように児童福祉法と同じく「幼児とは1歳から就学前の6歳まで」とされています。

幼児の始めの頃=子ども
幼児の終わりの頃=子ども

一方で「子ども」ですが、内閣府が「各種法令等による子ども・若者の年齢区分」という資料を公開しています。
この資料によると、「子ども」という呼称を使っている法律は、
「平成22年度における子ども手当の支給に関する法律」と「子どもの読書活動の推進に関する法律」の2つだけで、
前者は子どもを「おおむね18歳以下の者」、後者は「15歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者」としています。

中学2年の頃の私=子ども

読者の方でも、「子ども向け」の施設やイベントなどのお仕事をされている方もいらっしゃるかもしれません。
でも「子ども」という単語だけでは、0歳の赤ちゃんかもしれないし、15歳の中学生かもしれないし、
とってもフワッとした、そして広い年齢層を表す言葉であることは覚えておいた方が良いでしょうね。
会議などの場でも、自分と相手が全然違う「子ども」の年齢を想定して話しをしている、そんな危険性があるかもしれません。
ご承知のように、子どもは年齢によって(もちろん個性によっても)、できることや体の発達が、ぜんぜん違います。
どのくらいの年齢の「子ども」を想定しているか、ご自身もある程度絞り、
そして関係者との認識を合わせることが、子ども向けの仕事として大切なことだと思います。

・・・・・・・・

この記事は、2019年11月10日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いた記事を、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

栗名月&こども双眼鏡

今日(2019年10月11日)は、栗名月だそうですね。

そんな我が家はいま、栗拾いがブームです。

探して、見つけて、取り出すことが楽しみですが、拾ったからには食べないと…。

先週末に拾った栗は、栗ごはんになりました。

きのうも、保育園から帰ってくるなり、近くの公園に栗拾いへ。

「暗くなってきたから、そろそろ帰ろう」と言って、空を見ると、栗のような形の月が。

私:「ちょうど、栗みたいな形だねえ。栗名月って言うんだよね。

娘:「十三夜っても言うねんで。」

で、夜ごはんを食べてから、ベランダで1日早い栗名月のお月見。

娘は、トイレットペーパーの芯を使って自分で作った双眼鏡(レンズは無し)で、観察。

拡大できない双眼鏡ですが、でも、月を、1つのものを、しっかり見る(観察する)、ということには、もってこいの双眼鏡だと思います。

しかも、首からぶら下げられる、リボン付き♪

娘の発明品、なかなかナイスです!!

望遠鏡で地球も見たい!

6才の誕生日に、おじいちゃんおばあちゃんから「宇宙」の図鑑をもらった娘。

太陽系の惑星の並ぶ順番やら惑星の大きさの順番を覚えて、お風呂の曇った鏡にも惑星の絵を描いて楽しそうです。

先日、「いとこのお兄ちゃんの望遠鏡を借りて、月と木星を見てみようか」とお父さんに言われて、喜んだ娘がひとこと。

 娘「じゃあ、地球と土星もみたい!」

 夫「地球・・・??」

 娘「うん!地球も見たいねん」

 夫「地球は見えないよぉ。ここが地球だから…」

 娘「??・・・?」

娘は、自分が住んでいる星が「地球」であることは知っているのですが…。

このお年頃の子どもの考え方って、大人の想像を超えますね。

でも私は、この会話に、別の意味で驚いていました。

ほんの数日前に会った友人が、「私が子どもの頃ね…」と、この会話とまったく同じ話しをしてくれていたんです。

いつか、この友人のように「はっ!」と気づいた瞬間、自分の世界がギューン!と広がる感激や衝撃を味わうときが来るのかなと思うと、その瞬間の娘の顔、言葉や気持ちが、私も今から楽しみです。

私が高校生のとき、化学の授業で原子の説明を聞いている最中に、目の前の机が、急に、原子の粒のつぶつぶでできているように見えた、気がした、瞬間に似ているのかな…。

あのとき、すごく不思議な感覚に襲われ、そして、化学の魅力に落ちていったのでした。

ふたばのクローバー

外を歩いていると、しゃがみ込み…

そんなときの娘はたいてい、石を探しているか、四葉のクローバーを探しています。

よっぽど急いでいないとき以外は、心ゆくまでお付き合いしてきました。

そして、なぜか小さな頃から四葉のクローバーを発見するのが得意な娘。

私なんて、全然見つけられないのに…。

そんな娘がついに昨日、二葉のクローバーを発見しました。

クローバーを見ながら歩いていたら、見えたそうです。…見えるんですねぇ。

葉っぱが1枚、ちぎれてる?…ということはありませんでした。

どうやら、最初から2枚のようです。

シロツメクサの葉っぱの枚数については専門外なのですが、自然に発生する3枚葉のシロツメクサについては、葉の赤ちゃん(原基)部分が人に踏まれたりして傷が付き、正常の3枚以外の葉が発生する…が主流の考え方のようです。でも、こんなに身近なのに、未解決部分も多い研究なのだとか…。

一般社団法人日本植物生理学会 みんなのひろば 「四つ葉のクローバーの発生要因に関する研究ついて」

人生で初めて出会った二葉のクローバーは、今は、国語辞典の「シロツメクサ」のページに挟まれています。

形状記憶「八つ橋」

京都土産で有名な「八つ橋」。私の家族は、硬い方が好きです

八つ橋と言えばカーブした形。瓦かと思っていたら、お琴に似せたと新聞で読んだことがあります。

残していた八つ橋を食べようとしたら、ちょっと湿っていたので、試しにと、電子レンジでチンしてみました。

ラップをせずに、20秒。すると…

たいらで、やわらかい八つ橋になってしまいました。

少し熱いけれど、やわらかいうちに新しい形を作って、冷ましてみると…

その形のまま固まった!

・・・と、つい、八つ橋で形状記憶のような実験を楽しんでしまいました^^

公式におススメの方法かわかりませんが、八つ橋も、ガリッといつもの硬さに戻っていました。

巨大な蛾、こんばんは

お風呂から出た娘が、びっくりした顔で窓を指さすので見てみたら、巨大な蛾が。

「ヨナグニサンかも!!」と娘。

  ※ヨナグニサンとは、日本一(世界一)大きな蛾として図鑑に載っていた蛾。

「ひゃ~!」と言いながらも、初めて見る大きさに興味津々。

「手の大きさとくらべたら、この大きさがわかりやすいかな」、と私。

「写真を撮っておこう」、と娘。

「やっぱり定規で測ってみよう」、と私。端から端まで13.5cm。

「昆虫図鑑を持ってきて」、とお風呂から出てきたお父さん。

恐らく、模様とサイズから、ヤママユ、雌。

「北海道から南西諸島に分布」…生駒も入ってるね。

「8~9月に成虫が見られる」…今は8月だもんね。

「成虫の口吻は退化していて、何も食べません」…ええー、かわいそう。

「終齢幼虫の雌は特に大きく、体長10cm」…10cm?! ひゃ~!

「まゆから絹糸がとれ『天蚕糸(てんさんし)』と呼ばれます」…へええ。。。

  以上、小学館の図鑑NEO新版昆虫より。

あとで調べると、「天蚕糸」は、もえぎ色(鮮やかな黄緑色)の貴重な絹糸だそうです。

 

朝起きると、ヤママユはいなくなっていました。

しかし、大きい蛾だったな~。

蝶、誕生!

7/16(火)の夕方に、ベランダで発見した、あおむし。

7/18(木)の朝には、さなぎになっていた、あおむし。

7/27(土)の朝に、蝶になっていました!!

蝶になる過程は、家族の誰も見ることができず…

結果的には、9日で蝶になりました。

台風6号が近づいているこんな日に…と思いましたが、このあと2時間ほど羽を乾かしたあと、

「ばいばーい!元気でね~!!」