「花火を見た時の人間の心身の変化」についてのアンケート(お願い)

20年以上前から取り組んでいる「花火と化学」の研究・活動がどんどん発展して、「花火を見たら元気になると言われているけれど、本当?」を検証する研究に参画させていただいています。

実は、花火を見たとき、人の心身にどのような影響が与えられるかについての実証的研究はほとんどありません。
まずは、花火を見た時の人の心身の変化を具体的に捉える研究において、どのような心身の側面にアプローチする必要があるかについての見通しを得るため、アンケート調査を実施しています。

アンケートは、沢山の方にご協力いただくことで、より安定した分析が期待できます。
このブログをご覧いただきました皆様にも、ぜひアンケートへのご協力をお願いいたします。

「花火を見た時の人間の心身の変化」アンケート入力フォーム
   https://forms.gle/mr2PWECv2arN1A6Z7

・このアンケートは、googleフォームを利用しています。
・個人情報の収集はありません(属性報告のための年齢、性別のみお伺いします)。
・対象は、中学生以上の方です。
・このアンケートの終了は5月末を予定していますが、回答数によって前後することがありますので、その点、ご了承くださいませ。
・その他、連絡先等については、アンケートフォームにてご確認ください。

◆研究プロジェクトメンバー
古賀 章広(葛城煙火株式会社 代表取締役)
岩本 雄二(葛城煙火株式会社 営業部)
岳川 有紀子(こどもサイエンスプランニング 代表)
鈴木 直人(同志社大学・名誉教授)
辻 弘美(大阪樟蔭女子大学・教授)

ひし餅を3つに分ける方法

お雛様のシーズンだけ買える、ひし餅。
娘の大好物で、今年は5つ、買いだめしました。

この日は、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に、4人で食べます。
「なかよく4つに分けてくれる?」とお願いすると、こんな感じになりました。


ですよね、という切り方です。
くっつくので、思うようには切れなかったけれど、仲良く4人でいただきました。
今年のひし餅も、おいしいです。

また別の日。家で食べます。
我が家は3人家族。
「今日は、3人で仲良く食べられるように、切ってくれる?」と娘に依頼。

みなさんなら、どうやってカットしますか?
私が頭の中で考えたのは、こちら↓(頭の中にあった絵を、書き起こしてみました)


2回の直線カットでOKなので、超ラクですよね。
ちなみに、このひし餅は、「ひし形」ではなくて「平行四辺形」なんです。
工場でカットするのが、ラクなんでしょうね。

娘はまず、設計図を書き始めました。

余談ですが、設計図は1才の誕生日におばあちゃんに買ってもらった、磁石を使ったお絵かきボードを使っています。6年経っても、ちょっとしたことを書くときに使える便利アイテム。まさかこの年になるまで使うとは、思ってもいませんでした。

まず半分に切って、…それぞれを3等分。
合計6カット作って、ひとり2カットづつ食べられる、という方法です。
たくさん切らなきゃいけないけど、「仲良く分ける」という目標は達成できそうです。

設計図を見ながら切る線を引いてから、カット。

そして、6等分したひし餅を、2こづつ分けている途中で、さらに娘の大発見!
「この2つを、こうやっておくと、ひし餅の形にもどるで!!」

なんとー!
母、完敗。。。の気分です。

子どもの自由な発想、考える時間、失敗もOK!
大人がそれらを保障してあげることの大切さを、ひし餅を通して、改めて感じました。
次は、5人でひし餅を食べてみようかな(笑)

シンポジウム「乳幼児期のクリエイティブな思考を育む物的・人的環境の創造」の開催(ご案内)

標題のシンポジウムを、
2021年3月7日(日)にリアルタイムシンポジウム(zoom)
2021年2月20日(土)~3月14日(土)に事前オンデマンドシンポジウム(YouTube)
として開催いたします。

私も参画している関西融合型科学研究組織連合(KSRUG)が、企画・運営の協力をしています。
幼児期の科学的な活動(自然の「もの」や「こと」)、算数的な活動(「かず・りょう・かたち」)にご関心のある方は、ぜひぜひご参加ください。
ご参加には、申し込みが必要です。

詳細・申し込みは、関西融合型科学研究組織連合(KSRUG)のホームページの「お知らせ」欄をご覧ください。
 関西融合型科学研究組織連合(KSRUG)ホームページ
 https://sites.google.com/view/ksrug

以下、シンポジウムのちらしより抜粋ーーーーーー
 2020年3月に乳幼児期から低学年児童期の自然の「もの」・「こと」及び「かず・りょう・かたち」と関わる乳幼児の思考力の特性は何なのか、乳幼児期に芽生えた思考力が低学年児童期にどうつながっていくのか、また乳幼児期のクリエイティブな思考を低学年児童期につなげる物的・人的環境とはどんなものか、をテーマとした国際シンポジウムを企画しました。未曾有のコロナウイルス感染拡大により、大型の集会を開催できませんでしたが、当日は国外からEsme Glauert氏を、国内から溝邊和成氏・岡部恭幸氏をお招きしてシンポジウムを開催し、その講演の模様を無事、収録することができました。
 そこで本シンポジウムでは、2020年に企画した講演をオンデマンド配信し、その講演内容を踏まえてZoomを用いたリアルタイムでの小グループ討議、さらには総合議論を行います。国内外の研究者、保育者・教師・教育行政の方々、このテーマに関連した教育活動を行っておられる団体の方々、学生・院生が集い、議論を深めたいと考えています。皆様のご参加をお待ちしております。
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食器洗いの進化

娘の冬休み中のお手伝いの1つが、「しょっきをあらう」でした。
自分で考えて、決めたお手伝いです。

せっかくのヤル気を大切にしてもらうために、
できるだけ口出ししないことにしよう!と決めました。
そのための私の作戦は2つ、
・食器の少ない朝ごはんの食器洗いをお願いする、
・割れたら悲しい大事な食器は、先に私が洗っておく、
でした。

洗った食器の置き方に興味深い現象と変化があったので、3枚の写真でご紹介します。

まず、1日目。
朝は食洗器を使わないので、洗った食器は食洗器の中に置きます。
こんな入れ方…↓
お皿は、使う時のように上向きで置くんですね。
しかも重なってるし。
スプーンは、先を下に向けて入れるんだ…。
ある意味、私にとっても発見です。

「できた~」という達成感の声には、
もちろん「ありがとう、お疲れさま」と声をかけて、
20分くらいしてから、こっそりお皿を伏せて置き直しました。

食器洗い3日目。
洗った食器を食洗器に置きながら、
「うーん、これだと水がたまっちゃうなぁ」と呟きながら、
何度も置き直してます。
「気付いたか!」と私もワクワクしながらこっそり見ていましたが、
私のマグカップには、最後まで「ん~」と悩みながらも
「よしっ!」と言って完成した状態がこちら↓


教えていないのに、かなり進化しました。

食器洗い6日目。
もう普通すぎて、こう言ってしまうと失礼ですが、おもしろくありません。

人生で1度しかない「初めてのこと」からの進化を目の当たりにでき、興味深いお手伝いでした。
大人にとっては当たり前のことでも、子どもの行動、その変化を観察してみると、
斬新で、そして、愛おしいものですね。

木星と土星の大接近

2020年12月21日の夕方、397年振りに大接近しているという木星と土星を、
手作り望遠鏡で観察しました。

西の空に望遠鏡を向けて覗くと、確かに、木星と土星が見えます。
こうして同じ視野にこの2つの星が見えることが、とても珍しいのだとか。
土星の環っかも、なんとなく見えます。かわいい~。
木星の衛星も4つ、見えました!

この感動を残したくて、目の代わりに、スマホのカメラのレンズを当てて…、
息を止めて…(案外、重要でした)、パチリ。
人生の記録なら、この程度でもOK!という写真が、なんとか撮れました。

像は上下左右が反転しています

娘は、日記とえんぴつを持ってきて、スケッチ。


望遠鏡を覗いていると、近所の人たちが集まってきますね。
小学校1年生の子たちは、「木星ってなに?」
「木星って木曜日のやろ」と言いながら、望遠鏡を覗いて「うぉ~」。

大人の人は、かつて、ふたご座流星群で、すごい数の流れ星を見たことを
教えてくれました。

木星と土星のように、近所のみなさんと、ほんのすこし近付き、繋がり、
寒いけれど、ステキな時間でした。

次に木星と土星がこれほど近づくのは、2080年だそうです。
私は見れない…かな。
と思うと、やっぱり人生の記録程度のこの写真も、大切に思えてきます。

太陽を感じるお喋り

夕方5時には、もう暗くなってしまう今日この頃。
小さな子どもも、日々の空のようすや太陽の動きの違いに、興味を持ちやすい季節です。
1年の中で最も早い日の入りの時刻は、大阪では16時47分(◆)。
今年は11月30日から12月10日の11日間が、いちばん早く夜がやってくる期間です。

最近は暗くなるのが早いなあということは、小さな子どもでも気付いてるかも。
気付きを言葉にして、といっても、難しい言葉ではなくて、
「5時なのに、もう真っ暗だねえ」とか、
「夏は、7時くらいまで外で遊べたのにねえ」と、窓の外を眺めながらお喋りする…、
そんな親子の会話が、いい始まり方なのかなと思います。

12月4日の日の出

朝も、7時前後に太陽が出てくる時期です。
起きている子どもも、多い時間ですね。
山の向こう、建物の間、どこから、どんなふうに太陽が出てくるか、
そもそも、毎日、太陽が出てくるのか…、観察のチャンスです。
もしかしたら、太陽が出てくる位置(方角)が、すこしづつ変わっていることに
気が付くかもしれません。
太陽が出てくる前から空が明るくなり、空の色が変化していく様子も、
ステキですし、おもしろいですよね。

大切にしたいのは、本物の体験や観察、そして、そのときの気持ちです。
忙しい朝や夜の時間帯ですが、外に、空に、目を向けて、
この季節ならではのお喋りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
日常の経験や言葉の積み重ねが、いつか、「自分は宇宙の一部なんだ」、
というような実感に繋がっていくと思っています。

◆国内各地の毎日の日の出・日の入の時刻を知ることができます(国立天文台)
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2020/dni28.html
日の出は、年明け1月4日から1月11日までが最も遅く、大阪では7時06分です。

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この記事は、2020年12月6日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

七五三の服・2代目

少し早いですが、娘の七五三のお参りに行ってきました。
7才は、帯解き(おびとき)という、子ども用の紐付きの着物から、
帯を締める普通の着物に替わる節目の儀式に由来しているそうです。

我が家の場合、着物は写真だけで、お参りは洋服で出かけます。
娘が着るこの洋服、実は38年前、私が七五三で着た洋服です。
転勤族で何度も引っ越しを経験してきたのに、
キレイな状態で38年間も持ち続けていた両親に、
驚くやら、感心するやら、感動するやら。
娘の3才の七五三のお参りも、私が3才の七五三で着た洋服でした。

私にとっての七五三は、娘の健やかな成長を祈るとともに、
この洋服を眺めながら、改めて両親へ感謝する日、感謝を伝える日でありたいと思ってきました。
そして、「もの」についての在り方を改めて考えるきっかけにする日としても。
欲しかったら買う、いらなくなったら捨てる、
…よりも、豊かな気持ちになれる方法があるのではないかと。

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この記事は、2020年10月11日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

消しゴム+色えんぴつ→とけました

お出かけ用の娘のペンケース。
いつでもどこでも絵を描いたり、工作できるようにと、えんぴつの他にも、
携帯用ハサミ、色えんぴつ、消しゴム、がドサッと入っています。


先日、お出かけ前にペンケースの中を確認していたら…
「消しゴムに色ついて、ベタベタしてる~!」と娘。
色えんぴつの方も、コーティングがとけてます…


経験のある方も少なくないと思いますが、
消しゴムとプラスチックを、
まあまあの時間、接触させてたら、あかん
というやつを、やってしまいました。
この色えんぴつのコーティング材は、プラスチックか…

普通の消しゴムは、「ゴム」という単語は入っていますが、
今ではもう「ゴム」は使われていなくて、
ポリ塩化ビニルというプラスチックで作られています。
ポリ塩化ビニルは硬いので、
ゴムのようにやわらかくするために「フタル酸エステル」という物質を混ぜます。
(研磨剤として炭酸カルシウムやら着色材も含まれています)

この「やわらかくするためのフタル酸エステル」が、今回の犯人
接している他のプラスチックをも、やわらかくしてしまう…という。

こうなったら、もう元には戻せないので、
色えんぴつのベタベタ部分にはシールを貼り、
消しゴムは“ゴム”全体が収納できるペンタイプに交換、
しました。

自由研究をもっと自由に!

夏休み…自由研究に悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「研究」というと堅苦しいですが、
自分の知りたいこと、調べてみたいことを深めていくことは、
本当は、楽しみも多いはずです。

自由研究が楽しくないのには、いろいろ理由があると思いますが、
たくさんの方の自由研究お悩み相談を受けてきた経験では、
この2つが、大きな理由だと考えています。

①自由研究=理科の実験という縛り
  を、先生がしていてor自分がしていて、
  実験しなきゃ、というプレッシャーがしんどい。
  調べても、ピンとくる実験がない。

②研究、という単語に圧力を感じて
  すごい研究(実験)をしなきゃ、すごいレポートを作らなきゃ、
  というプレッシャーがしんどい。

お悩み相談でも、当事者(子ども)より保護者の方が悩んでしまい、
お父さんお母さんの宿題、になってしまっている方もちらほら。

でも、せっかくの機会です。
できるだけ楽しく、子どもの学びに役立ち、子どもが自発的に取り組める
テーマと方法を、子ども主体で見つけたいですよね。

まず①ですが、理科という指定が無いのなら、
もっと自由にテーマを考えてみませんか。
数学、ことば、絵画、経済などなど、どの分野にも研究者がいると思えば、
子どもの自由研究のテーマも、なんだっていいはずです。
たとえば小学生(低学年)なら、
・自分の名前の由来(誕生までのエピソード付きもおもしろそう)
・家系図づくり(似顔絵付きならもっとおもしろそう)
・自分の町の自慢集め
・スイカの種は何個?(実際に数える大変さが夏休みならではの楽しさ)
・めっちゃ難しい漢字さがし(書ける人を探してみるのもおもしろそう)
・トマトがたくさん採れる都道府県(国でもよい)調べ
 (その地域や国独自のトマトレシピ調べや実際に作って食べても楽しそう)
などなど、いかがでしょうか?
もし普段から気になっていることや、ふとした疑問があれば、
それをテーマにすると、モチベーションがさらにアップするかもしれません。

②ですが、先生からの指定が特になければ自由にレポートを書いてよいはずです。
基本としては、
1.研究の題名
2.自分の名前(学年や研究した日なども)
3.どうしてこの研究をすることにしたのか(動機や目的)
4.調べたこといろいろ(テーマによっては不要)
5.調べてわかったこと(4のまとめ;みんなに伝えたいこと)
6.参考にしたものリスト(本やホームページなど)
の順に書きます。写真や絵、図も活用しましょう。
調べて、また新しい疑問が生まれたら、345を繰り返し書いていきます。
でも型にはまりすぎず、もっと自由に、大胆に、レポートを作ってもいいんです。
自分の調べたことを、友達(誰か)に伝えたい!その思いを形にしてみましょう。

やっぱり理科の実験で、という方は、私が前職で作った
自由研究サポートブック(100円)」が大阪市立科学館ミュージアムショップ
販売されているので、よかったら参考になさってみてください。

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この記事は、2020年8月16日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

水の中で花火はできるかな?

かれこれ10年のお付き合いになる葛城煙火株式会社 古賀社長。
今年スタートされたYouTubeチャンネル「花火かつらぎチャンネル」に
出させていただきました。

花火は化学!!【先生と実験してみた】

「花火は化学です」
と言い始めて、実験し続けて、かれこれもう20年以上。

花火は、見るだけで充分、美しくて楽しいです。
そこに花火の化学や歴史、といったスパイスが加わると、
もっと、もっと、花火が楽しくなります♪ きっと。
自由研究にも、お勧めのテーマです。


ということを、お家で、ご家族で、楽しんでいただきたく、この夏、
葛城煙火株式会社さんと一緒に「親子で楽しむ花火ブックレット」を作りました。

https://kepnetshop.thebase.in/items/31633316

この「親子で楽しむ花火ブックレット」は、なんと!
たくさんの花火がセットになった「教育花火セット」として、
インターネットで購入していただけるようになりました。

①親子でブックレットを読む

②親子で花火クイズをやってみる(ブックレットの中にあります)

③親子で本物の花火を楽しむ・観察する

④親子で花火を深く味わう

というように、ブックレットの内容をすぐに実験(体験)していただきたくて、
花火をセットにしています。

自由研究に、夏の思い出に、
一味違う特別な花火の時間を過ごしていただけたら嬉しいです。