自由研究をもっと自由に!

夏休み…自由研究に悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「研究」というと堅苦しいですが、
自分の知りたいこと、調べてみたいことを深めていくことは、
本当は、楽しみも多いはずです。

自由研究が楽しくないのには、いろいろ理由があると思いますが、
たくさんの方の自由研究お悩み相談を受けてきた経験では、
この2つが、大きな理由だと考えています。

①自由研究=理科の実験という縛り
  を、先生がしていてor自分がしていて、
  実験しなきゃ、というプレッシャーがしんどい。
  調べても、ピンとくる実験がない。

②研究、という単語に圧力を感じて
  すごい研究(実験)をしなきゃ、すごいレポートを作らなきゃ、
  というプレッシャーがしんどい。

お悩み相談でも、当事者(子ども)より保護者の方が悩んでしまい、
お父さんお母さんの宿題、になってしまっている方もちらほら。

でも、せっかくの機会です。
できるだけ楽しく、子どもの学びに役立ち、子どもが自発的に取り組める
テーマと方法を、子ども主体で見つけたいですよね。

まず①ですが、理科という指定が無いのなら、
もっと自由にテーマを考えてみませんか。
数学、ことば、絵画、経済などなど、どの分野にも研究者がいると思えば、
子どもの自由研究のテーマも、なんだっていいはずです。
たとえば小学生(低学年)なら、
・自分の名前の由来(誕生までのエピソード付きもおもしろそう)
・家系図づくり(似顔絵付きならもっとおもしろそう)
・自分の町の自慢集め
・スイカの種は何個?(実際に数える大変さが夏休みならではの楽しさ)
・めっちゃ難しい漢字さがし(書ける人を探してみるのもおもしろそう)
・トマトがたくさん採れる都道府県(国でもよい)調べ
 (その地域や国独自のトマトレシピ調べや実際に作って食べても楽しそう)
などなど、いかがでしょうか?
もし普段から気になっていることや、ふとした疑問があれば、
それをテーマにすると、モチベーションがさらにアップするかもしれません。

②ですが、先生からの指定が特になければ自由にレポートを書いてよいはずです。
基本としては、
1.研究の題名
2.自分の名前(学年や研究した日なども)
3.どうしてこの研究をすることにしたのか(動機や目的)
4.調べたこといろいろ(テーマによっては不要)
5.調べてわかったこと(4のまとめ;みんなに伝えたいこと)
6.参考にしたものリスト(本やホームページなど)
の順に書きます。写真や絵、図も活用しましょう。
調べて、また新しい疑問が生まれたら、345を繰り返し書いていきます。
でも型にはまりすぎず、もっと自由に、大胆に、レポートを作ってもいいんです。
自分の調べたことを、友達(誰か)に伝えたい!その思いを形にしてみましょう。

やっぱり理科の実験で、という方は、私が前職で作った
自由研究サポートブック(100円)」が大阪市立科学館ミュージアムショップ
販売されているので、よかったら参考になさってみてください。

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この記事は、2020年8月16日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。