花山天文台(京都)の見学、お勧めです

お友達に誘ってもらい、花山天文台の一般公開に出かけました。
花山天文台は、京都市山科区、清水寺の裏に位置する花山山(かざんやま)の山頂にある、京都大学大学院理学研究科附属の施設です。

蹴上駅からバスに乗り、1つ目の停留所で降りたら、徒歩(登り道)10分くらいで到着。
この日はお天気もよく、新緑が眩しい、とっても気持ちのいい場所でした。
ちなみに設立は1929年。もうすぐ100年です。
建物や室内も、古いながらもステキな雰囲気で、なんだか落ち着く空間でした(おトイレは現代風に改装されていてキレイです)。

見学は土曜日、つまり「太陽スペクトル観望コース」だったので、
お天気がよい=太陽の黒点やスペクトル(虹のようなもの)が見られるということで、とってもラッキーでした。

1.本館にて
柴田一成 京都大学名誉教授(元天文台長)による花山天文台紹介のミニ講演は、
とっても分かりやすくて、楽しくて、30分はあっという間。
すっかり柴田先生のファンになっちゃいました。
 柴田先生のツイッター
柴田先生のツイッターを見ていると、太陽って生きてる星なんだなあとしみじみ感じます。

天文台には、1927年(昭和2年!)に、京都大学理学部宇宙物理学教室で購入した望遠鏡があって、
あのクイーンのギタリスト、ブライアン・メイさん(実は宇宙物理学の研究で博士号を持っている!)が訪問時にサインをしたということで、話題の中心でした。
 本館の望遠鏡について
 ブライアン・メイさんの花山天文台訪問について

娘の感想「メイさんの手はとても大きい」

2.太陽館にて
今まさに空で輝いている太陽の光を、大きな鏡を使って室内に取り込んでいます。
そのしくみや、今の太陽のスペクトル(虹のようなもの)を柴田先生の生解説付きで見せていただきました。

かぶりつきでスペクトルを見る娘

最近は、太陽の活動が活発なのだそうです。
スペクトルの一部がぴょこっと飛び出して見える(〇で囲ったところ)、珍しい現象も観察できました。
天文学が専門ではない私が解説するのはやめておいて、柴田先生のツイッターを紹介します。

3.別館にて
1910年のハレー彗星接近の際に、ドイツから輸入された望遠鏡があります。
ちなみに私は、その1回あとのハレー彗星接近(1986年)の騒ぎは記憶にあります。
さらにちなみに、次回のハレー彗星の接近は、2061年だそうです…長生きしなきゃ!
びっくりするのは、今も太陽の観測に利用しているということで(しかもデータは最先端の研究に利用されている)、
この日も太陽に向けている望遠鏡で、黒点をスケッチさせてもらいました。
もちろん、望遠鏡を覗いて太陽を見ることはできないので(目が焼けます)、紙に投影して、スケッチします。

 別館の18cm屈折望遠鏡について
  このページから、最新の太陽画像も見る事もできます!

望遠鏡は覗いていません
黒っぽいシミのようなものが「黒点」です

柴田先生、ガイドツアーをしてくださったスタッフのみなさま、たくさんのことを楽しく教えてくださって、ありがとうございました。
太陽活動が活発ということは、オーロラ、チャンスですね。
一方で、送電や通信に障害を与えるなどの心配もあるので、宇宙天気予報が運用されているほどです。
 宇宙天気予報(国立研究開発法人情報通信研究機構)

見学は小学生以上です。
本物の装置や現象、天文学の歴史に触れられる、絶好の機会になるはずです。晴れるといいですね。
大人も「ほお~」連発です。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

国立国際美術館(大阪中之島)2023年2月4日~5月21日で開催されている
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展に出かけてきました。
指定された4枚の絵を除いて、写真OK! というのも嬉しい驚きでした。

私はアートには疎いですが、娘も名前を知っている画家の展覧会には「行っとこ!」という気持ちになります。
だって、画家が暮らした遠くの国に見に行くことを思えば、電車で1時間ほどの場所で見られるなんてラッキーです!

娘は工作や絵を描くことなどが大好きですが、まだ美術館でじっくり絵画鑑賞ができる年頃ではありません。
そこで私たちは、「このフロアでいちばん好きな絵はどれ?」というお気に入り探しをしながら観ることにしています
フロアを出る毎に「これ」「あれ」などを言い合って、「どうして~」と理由をお喋りします。
特別な展覧会は、1回出てしまうと戻れない事が多いので、出口を通る前には、
「今日の中での1番は?」と、もう一度、その絵の場所に戻ります
その後、出口すぐのショップで、お気に入りの絵のグッズを探すのも大の楽しみです。

娘の一番のお気に入り。ピカソ「多色の帽子を被った女の頭部」。その理由は「カラフルな絵が好き!」

子どもと一緒に楽しむ場所として、美術館や博物館などのミュージアムもお勧めです。
もちろん科学館も!
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展は、子ども(中学生以下)は無料です。
いつもとは違う子どもの一面を見る事もできて、大人にとっても新鮮な気持ちになれると思います♪

ひし餅を3人で仲良く食べる方法

今年のひな祭りも、恒例の大好物のひし餅をゲットしました!
2021年3月のブログ「ひし餅を3つに分ける方法」から2年。
今年も「3人で仲良く食べられるように切ってくれる?」と依頼

今年は下書きは無しのようです。
パン切りナイフで、ひし餅に直接、切り取り線を描いています。
それから、カット。


はい、4つできました。
同じ大きさですね。

「私、2こ食べるから~」「パパとママは1こづつ、どうぞ~」

ええ?

「仲良く食べられたらいいんでしょ」「仲良く食べよ」

2年経って、別の知恵が働くようになっていました(笑)

大阪樟蔭女子大学研究紀要論文「花火を見た時の人間の心身の変化をとらえる」の公開

2021年にこのブログでもご協力をお願いしていた、「花火を見た時の人間の心身の変化」の研究。
2022年度に大阪樟蔭女子大学の研究助成をいただきまして、この度、その研究紀要が公開されました。
PDFでダウンロードしていただけますので、ご関心のある皆様にお読みいただけましたら幸いです。

2022年6月に開催した-花火とココロの関係を紐解く- 花火シンポジウム・ワークショップのようす
 

「花火を見た時の人間の心身の変化をとらえる : 主観的指標の視点から」
 大阪樟蔭女子大学リポジトリ 研究紀要13
 http://id.nii.ac.jp/1072/00004819/

多くの方にご協力いただいたアンケート、718回答において、
心理学がご専門の辻弘美先生、鈴木直人先生の分析により、
花火に対する身体反応は、ポジティブ感情、ネガティブ感情と、それぞれ独自に関係する主観的な身体的反応を生じさせている可能性が示唆されました。

花火を見ているとき、私たちの心と体に何が起こっているのか・・・
今後の研究に、どうぞご期待ください。

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2021年4月19日のブログ
「花火を見た時の人間の心身の変化」についてのアンケート(お願い)
http://www.child-science.com/20210419/

缶バッジの印刷はツブツブ

仕事で、キッズプラザ大阪にお邪魔しました。
去年2022年の12月11日に「入館者累計1000万人を達成」というニュースをお聞きになった方もいらっしゃるかと思います。

打ち合わせの後、その1000万人の記念缶バッジをいただきました。

家に帰って娘に見せると、「キラキラしてる~」と言いながら取りに行ったのは「虫めがね」。
虫めがねで缶バッジを見ています。
何でも、大きくして見るとおもしろいよね、と思いながら片付けをしていると、
「ママも見てみ!」と、缶バッジと虫めがねを貸してくれました。

何か特別なものが見えるのかな?と思って覗いてみましたが、はて・・・?

「ちがうちがう、こっちの大きく見える方」
と、柄の方にある、倍率が大きいレンズの方を見るように、と。
「ほら、いんさつのツブツブが見えるやろ!」

はあ!!それですか!

「缶バッジも、ツブツブでいんさつしてるんやな~」と、以前、本で読んだことを、缶バッチでも確かめていたのでした。

缶バッジの続きの会話もありました。
娘「1000万の次は、1億やね!
私「1000万を、何倍したら、1億になるんだっけ?」
娘「ゼロが1つ増えるから・・・10倍!」
私「1000万人まで25年くらいかかったらしいよ。ということは、1億人になるには…」
娘「・・・250年?!」
私「かもね!でも最近、お客さんたくさんらしいから、もっと早く1億人になるかもよ!」

みなさんも、ぜひ、遊んで学べるこどものための博物館「キッズプラザ大阪」にお出かけください。

ちなみに、上記の会話にはさらに続きがあるのですが、
娘「キッズプラザ大阪ってことは、キッズプラザ東京とかもあるの?」
私「キッズプラザは、大阪だけだよ~」
娘「キッザニアみたいに、日本とか世界とか、いろんなところにないの?」
私「キッズプラザは、大阪だけやな~…今のところ」

キッズプラザが世界に広がったらいいなと思いますが、今のところ大阪にしかありませんが、大阪駅から1駅(天満駅)なので、大阪にお越しの際は、ぜひ。

アドベントカレンダーで子どもの成長を楽しむ

アドベントカレンダー は、クリスマスまで1日1個、合計24個の窓をひとつずつ開けていくカレンダーです。
お菓子が入っているのをよく見かけますが、今年はお友達に教えてもらったLEGOのアドベントカレンダーにしました。

アドベントカレンダーは、
「いいもの」が入っているのに、1日1つしか開けられない…という、魅惑のカレンダーです。
子どもでも大人でも、誘惑に負ける=1つ以上開けてしまう、ということ、あるあるですよね。

子どもにはその目的を伝えるものの、楽しむものなので、「絶対1日1つ!」「厳守!」でなくても良し、と思うことにしています。
親としては、わが子がどのくらいその誘惑に勝てるのか(負けちゃうのか)を見守れる、おもしろいカレンダーと言えるかも。
年々続けていくうちに、子どもの成長が感じられそうです。
つまり、誘惑に勝てるようになったり、アドベントカレンダーに興味を持たなくなったり(ちょっと寂しい)。

ちなみに、LEGOのアドベントカレンダー、お勧めです。
LEGOの小さなパーツは、LEGOショップでもそれだけでは売っていなくて、
パーツを売っているサイトでは、あれもこれもとポチポチしているうちに、結構な値段になってしまいます。
アドベントカレンダーには、動物や食べ物、変わった形のパーツなどがいろいろ入っていて、大興奮!
持っているLEGOの遊びの幅が広がります。

最終日はサンタを組み立てます

余分に入っていたパーツは…

それから、毎日、開けていて、娘が気付いたこと…
1日分のパーツが入った袋、たいてい、何かが多めにに入っている!
親切だから?
足りないよりマシだから?
小さな部品を、きっちり数えるのは大変だから?
いったい、誰が袋詰めしてくれているんだろう?
と、仕事をしてくれたどこかの国の誰かを想像しながら、その謎について毎日お喋りしています。

Merry Christmas!

キンモクセイの香り

木曜日の朝、外に出ると、キンモクセイの香りが。
あぁ、もう秋だな~、と思いますね。

日曜日に遊びに行った公園にも大きなキンモクセイがありました。

公園のキンモクセイの花も満開でした。

私が小さかった頃、子どもたちはこの香りを「トイレのにおい」と表現していました。
でも最近の子どもたちは、キンモクセイの香りに、そんな反応はしませんね。
時代を感じます。
キンモクセイさん、すみませんでした。

においを消すためにトイレの近くにキンモクセイを植えた、と書いてあるものを見かけます。公園でも、トイレの近くと言えば近くかも…。でも、キンモクセイが香るのは1年の間で1週間ほど。あまり意味があるようには思えませんよね。 

キンモクセイのあの香りの成分は「イオノン」という物質です。
キンモクセイの花のオレンジ色の成分が、酵素で分解され、イオノンに変わります。
花の色が濃いほど、イオノンがたくさん合成されるので、香りも強くなります。

キンモクセイの花を白ワインに漬けたものが桂花陳酒(けいかちんしゅ)。
甘くて、良い香りがして、おいしいですよね。
久しぶりに飲みたくなってきました♪
ただし、イオノンを作る酵素の活動は午前中が活発なので、
お酒の時間(夕刻~)にはキンモクセイの香りは控えめになっています。
朝からは飲めないな~(笑)

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この記事は、2022年10月2日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。
「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

手ぬぐいが好きです

手ぬぐいが好きです。
家のタオルは、徐々に手ぬぐいへ、置き換えています。
バスタオルも、手ぬぐいで手作りです(売っていないので)。
2枚の手ぬぐいを、ミシンでザーッと直線縫い。これで完成です。

お見せするほどのものでもないのですが、ザーっと縫って作ったバスタオル代わりの手ぬぐいです(夫用)

こんなに気に入っている理由は、タオルと比較して、
1.水分や汗をサッと吸う!
2.早く乾く!
3.早く乾くから、カビが生えない!
4.かさばらない!
最高なメリットばかりだと思いませんか!
しかも、100円ショップでも売っています。
デザインや産地などにこだわれば、ちょっと高いけど素敵な手ぬぐいも手に入ります。

手ぬぐいに着目したのは、かつて祖母が頭に巻いて掃除をしていたのを思い出したからです。
昔の人って、手ぬぐいを上手に使っていたよな~と。
で、家にあった手ぬぐいを使ってみたら、なんて快適!

みなさんにもお勧めします!
子育て中の方は、何かと荷物が多いと思いますが、かなりのお助けアイテムです。
畳めばハンカチサイズ、広げればハンドタオルサイズ。
お昼寝の子どものお腹にそっと乗せたり、冷房が効きすぎた電車の中では肩に乗せてあげたり。
お出かけ先のトイレに一緒に行ったときも、手を洗ったあと右端と左端で同時に手を拭けます。これは私的にかなりのお気に入りポイントです(片方が、ポタポタ水滴を落としながら待たなくてよいので)。
汚れても、外出先で水洗いして、ベビーカーやリュックにぶら下げておけば、じきに乾きます。
洗濯機でも、かさばらないので何枚でも洗えます。

スポーツをされている方も、いいですよ~。汗をサッと吸ってくれます。
もちろん私のヨガの相棒も、手ぬぐいです。

私は、外国の方へのお土産やプレゼントも手ぬぐいにすることが多いです。
腐らないし、荷物も増えないし、会話のネタになるし。何なら今から使えるし。

おばあちゃん、手ぬぐいを教えてくれて、ありがとう!
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この記事は、2022年8月7日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。
「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

《8/1 シンポジウム》乳児期からの「探究」と「発見」

保育士や先生、子育て中の方、乳幼児期の子どもの成長にご関心のある方、などなど、どなたでもご参加いただけます(ご参加にはお申し込みが必要です)

標題のシンポジウムは、2022年8月1日(月),zoomにて 開催です。

8/1のご都合がつかない方、シンポジウムはちょっと…という方も、
園や学校で実践されている「かがく遊び」の実践紹介動画(オンデマンドコンテンツ)を、
ご都合のよい時にご覧いただけますお申し込みが必要です)。

ときどき、「0才とかそんな小さな子が、何かを考えているわけないでしょ」とか、
「小さい子にかがく遊びって、背伸びしすぎじゃないの」というご意見もあります。
そんな方にこそ、ぜひ、動画をご覧いただきたいです!

また、乳幼児期のかがく遊びは、まだまだ広く知られているわけではないので、
ご関心のある方々でも、
「かがく遊びってどんな感じにするの?」
「難しい?」
「子どもたちの反応は?」
「小さなな子どもが探求や発見をしてるってどういうこと?!」
といった気になることがあると思います。
でも、動画を見ていただければ「なるほど!」「できるかも!」「これならやってる!」などと感じていただけると思います。

小さな子どもも、その子なりに、探求したり発見したりしています。
大人がその事を知っているだけで、子どもの見方や接し方も変わるはず!
子育てが、保育が、もっと楽しくなるはず! と私は考えています。

たくさんの方と「乳幼児期のかがく遊び」について考え、お話しできることを、楽しみにしています。

お申し込みは、関西融合型科学研究組織連合(KSRUG)のホームページからお願いします。

 

 

《イベント》花火とココロの関係を紐解く 花火シンポジウム・ワークショップ

この度、大阪樟蔭女子大学より特別研究助成をいただき、
「花火を見たら元気になると言われているけれど、本当?」を検証する研究が、
また一歩、前進できることになりました。

多くの方々にこの研究に関心を寄せていただくために、
花火体験を含むキックオフイベントを開催します
ぜひ、ご参加ください。

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◇日時
2022年6月12日(日)午後2時~5時

◇場所
大阪樟蔭女子大学

◇対象
年齢制限はありません(中学生未満の方は、保護者と一緒にご参加ください)
先着30名

◇内容
part1:「花火」と関わる各領域の専門家からのお話
part2:ワークショップ(花火の化学実験デモンストレーション,「花火」体験など)

◇参加費
無料

◇申し込み(以下のフォームより事前の申し込みが必要です)
https://forms.gle/qfHVZwiC295yGpnQ8

◆詳しくは、下記のリーフレットをご覧ください
 ↓クリックするとリーフレットのpdfファイルがダウンロードできます
 大阪樟蔭女子大学特別研究助成研究 花火キックオフイベント リーフレット.pdf

※このキックオフイベントは、大阪樟蔭女子大学の特別研究助成を受けて実施します。
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◆関連ブログ
2021年4月「花火を見た時の人間の心身の変化」についてのアンケート(アンケートは終了しています)
 http://www.child-science.com/20210419/

◆研究プロジェクトメンバー
辻 弘美(大阪樟蔭女子大学・教授)
鈴木 直人(同志社大学・名誉教授)
古賀 章広(葛城煙火株式会社 代表取締役)
岳川 有紀子(こどもサイエンスプランニング 代表)
岩本 雄二(葛城煙火株式会社 営業部)