カンボジアで理科実験

カンボジアに行ってきました。
NPO法人HEROさんが建設されたトロル小学校。

シェムリアップ市内から約2時間。

車に揺られて(道路は舗装されています)着いたトロル小学校では、たくさんの子ども達が出迎えてくれました。
みんな元気、ちょっと恥ずかしがり屋さん、でも、笑顔がかわいい!
どう見ても小学生ではない小さな子どもも、ちらほら。弟や妹かな。
なんとか覚えたクメール語で挨拶と自己紹介をして、さっそく実験の準備です。

電気はタイから輸入していて不安定なこともあると伺っていたのと、水や薬品を使った実験はちょっとリスクがありそうな気がして、今回はドライな、音(音階)の実験をアレンジして持ってきました。

「長さで音の高さが変わる」ことに気づいて、応用して、楽しむ(教えるのではなくて)。
これが、考えてきたテーマでした。

ただ、序盤で「ドレミ・・・」(音階とその表現)を知らない、ということが分かり(音楽の授業が無いので)、
持って行った、おもちゃの「鉄琴」は見たことない楽器だったようで…(子ども用のおもちゃ、というものがほぼ無いそうです)。

やっぱり、日本とは、いろいろと違いますよね。

でも、大丈夫!
子ども達の、カンボジアの状況に合わせながら、とっても楽しく、時に真剣に、あっという間の1時間でした。

最後には、簡単な工作もしてもらいました。これは、

自分で手を動かすことで、現象を実感してもらうこと(=理解が深まること)

家に持って帰って今日の実験について会話してもらうこと(=理解が深まる&広がる)

家族や友達と再び実験を楽しんでもらうこと(=理解が深まる&広がる)

を期待して。

一通りプログラムが終わったあと、子ども達は実験道具で自由に遊び始めました。
そりゃ、見るだけじゃなくて、やりたいよね。
この時間が、子どもにとって大切なんだろうと思います。
私自身も、このとき、子ども達との距離がぐっと縮まったように感じました。

たった1時間で、この子どもたちの何かが劇的に変わった、ということは無いんだろうと思います。
今回は、なんというか、いろんな意味での「まだ開かれていない扉」を、コンコン、とノックできたのならいいなと思っています。
いつか、いくつかの扉が開き、そこからさまざまな新しい道が広がっていったら…

今回、経験させていただいたこと・私が感じたことは、私がこの仕事をしていく上でも、どこの国かは関係なく、子ども達のためは何をどうしたらよいのか、を考えるときに、折に触れて思い出すことになるのだろうと思います。

NPO法人HEROの橋本さんと澤さん、そして別件のお仕事で同行させていただいた葛城煙火株式会社のみなさん、通訳のサムさん、運転手のワンさん、カンボジアの日本人専用病院「Hotel Doctor Service」看護師のつかじさん、よしださん、なかむらさん、出会った沢山のみなさん、大変お世話になりました。
またいつかお会いできる日を楽しみにしています。
ありがとうございました!