水の中で花火はできるかな?

かれこれ10年のお付き合いになる葛城煙火株式会社 古賀社長。
今年スタートされたYouTubeチャンネル「花火かつらぎチャンネル」に
出させていただきました。

花火は化学!!【先生と実験してみた】

「花火は化学です」
と言い始めて、実験し続けて、かれこれもう20年以上。

花火は、見るだけで充分、美しくて楽しいです。
そこに花火の化学や歴史、といったスパイスが加わると、
もっと、もっと、花火が楽しくなります♪ きっと。
自由研究にも、お勧めのテーマです。


ということを、お家で、ご家族で、楽しんでいただきたく、この夏、
葛城煙火株式会社さんと一緒に「親子で楽しむ花火ブックレット」を作りました。

https://kepnetshop.thebase.in/items/31633316

この「親子で楽しむ花火ブックレット」は、なんと!
たくさんの花火がセットになった「教育花火セット」として、
インターネットで購入していただけるようになりました。

①親子でブックレットを読む

②親子で花火クイズをやってみる(ブックレットの中にあります)

③親子で本物の花火を楽しむ・観察する

④親子で花火を深く味わう

というように、ブックレットの内容をすぐに実験(体験)していただきたくて、
花火をセットにしています。

自由研究に、夏の思い出に、
一味違う特別な花火の時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

花火で元気に

6月1日。夜8時。
空に上がる花火を、偶然ご覧になった方もいるかもしれませんね。
「全国一斉悪疫退散祈願Cheer up!花火プロジェクト」。

私の専門分野は化学なのですが、
今から20年ほど前、
花火の美しさを演出する「化学反応」に感動して以来、
実験ショーや特別展、講演会などを企画・実践して、
いろいろな方法で「花火の化学」をお伝えしてきました。
その過程で、花火師の方とも親しくなり、
今も、いくつかの企画をご一緒させていただいています。

という経緯があって、6月1日、夜8時。
私は、打ち上げの現場に来ていました。

この時の花火の一部を、私がスマホで撮影した動画です。

花火を見ると、なんだか元気になる、ような気がしますよね。
それは、もともと花火大会が悪疫退散を願って始まったから、
だけではないような気がします。
いつもの生活に戻りつつあるのかもしれませんが、
まだまだ心配事も尽きません。
よかったら大空に打ち上がる花火を見て、心に栄養を注いでください。

「花火の化学」については、また別の機会に。

花火とサイエンス

花火ってすごく化学なんです。

良く燃えるのも化学反応のおかげ。美しい色や光が出るのも化学反応のおかげ。

ということに気付いて以来、その魅力に取りつかれて、約20年間の「花火と化学」の活動を続けてきました。

この4月に「こどもサイエンスプランニング」を立ち上げた後、約10年のお付き合いになる葛城煙火株式会社の花火師、古賀章広さんからご連絡をいただき、お会いしてきました。

そして、特別に、工場の見学をさせていただきました。

火薬を扱うということもあって、工場は、割と山の中にあります。

ここでは、葛城煙火株式会社2019年度の新作玩具花火の「華ノ音」 製造中。紙の筒の中に、火薬などを詰める作業をしておられます。「華ノ音」を持ってカメラ目線の人が、古賀さんです。

花火作りは手作業です。

ここではまず、空に打ち上げるための火薬を筒の一番下になるように入れてから(向かって左の黒い細かい粒)、美しい光や色が出る火薬の粒(「星」と呼ばれます)を入れて、厚紙でぎゅっと蓋をします。

帰る前に古賀さんが「華ノ音」を揚げて見せてくれましたが(動画)、濃いオレンジ色の光(炭の粉の発光)がキラキラする周りで、緑(バリウムの発光)と紫(ストロンチウム&銅の発光)の光がふわーっとのぼり、心に染みるなあと思ったら、弾ける音で目が覚めて元気が出る、というような花火です(個人の感想です)。

完成した花火、すごい迫力。

最近は、より美しく発色する、希望どおりの「星」を作りたい、ということで、「星」を作る装置も導入して、「星」からこの場所で作っている花火もあるそうです。この装置、金平糖をつくる機械に似てます。使い方も似ています。

ここには、打ち上げ花火の玉を上げるための筒が保管されています。

古賀さんが触っている筒が、3号玉(直径9cm)用の筒で、その左が2.5号玉(直径7.5cm)用の筒。もちろん、もっと大きな玉を上げる筒もありました。

3号玉で、だいたい上空120mほどまで上がり、直径60mほどの花火が開きます。

手のひらに乗るサイズの花火玉なのに、すごいですよね。これが火薬の威力です。

そして、第1回花火会議(?)。たくさんの方に花火とサイエンスを楽しんでいただくために、いろいろ新しいことが始まる予感です。

何か決まりましたら、このブログ・ホームページでもお知らせさせていただきます。

「花火の化学」についても、また改めてご紹介させていただこうと思っています。