虹は何色(なんしょく)?《展示》「虹のへや」,《ワークショップ》「虹であそぼう」開催のお知らせ

みなさんは、「虹は何色(なんしょく)?」と聞かれたら、どのように答えますか?
「7色!」
と反射のように答える人が多い、というのは日本人の特徴のようです。
でも、本当に7色なのでしょうか?

絵本などでは、虹を非連続の7色で表現しているものも多くみられます。
でも、空や噴水などで見られる“本物の虹”は、
「赤色」のような色から「紫色」のような色まで「連続的に」色が変わっています。

この「連続的に」という点がポイントで、
ほんの少し隣の色は、もう、違う色」という意味なのです。
つまり実際には、「7色」で片付く話ではない、ということになります。

先日ベランダから見えた虹は、パッと見たところ5色のような気がしました。


印刷した連続的な虹色、空にできた虹の色、これらもまた色の感じが違います。

どの虹が本物なのか…
印刷物よりは、空にできた虹の方が「本物」ですよね。
空に虹を発見したら、写真を撮ってみてください。
そして拡大しながら「何色(なにいろ)があるか」「何色(なんしょく)があるか」考えてみましょう

虹の色の感じ方は、人それぞれ。
国や文化によっても、表し方が違います。

「虹のへや」の「虹めがね」で。「虹のへや」をサポートしてくださるスタッフ研修会では、大人の方からも「うわ~!」と歓声が。


キッズプラザ大阪では、2023年10月2日(月)から「虹のへや」を不定期で開催します。

虹を見たり、虹を探したり、虹を作ったりしながら、
虹の色について考えたり感じたり、他の人の感じ方を知ったり、
ということも体験できるように作りました。
ぜひ、遊びにきてください。

虹色の中にどんな色を発見するかな?その色にどんな名前をつける?…「みんなの虹の色」とっても楽しみです。


また、30分間のワークショップ「虹で遊ぼう」も不定期開催中です。

こちらは、3才から就学前の6才の子どもとその保護者が対象です。
親子でじっくりのんびり、虹で遊んでいただけたら嬉しいです。

開催日時、内容など詳しくは、キッズプラザ大阪「キッズラボ」のページでご確認ください。
 https://www.kidsplaza.or.jp/program/#lab

★早期教育ではありません★
幼児から小学校低学年頃の「かがく遊び」では、答えを導いたり、原理を説明することはありません。
楽しい遊びの中で、子どもが踏むであろう「考え、予想し、実験し(やってみて)、観察し(よく見て)、次のやり方を考える」というプロセスを大切にしています。
こうした経験を重ねる事は、将来、理系に進む進まないに関係なく、論理的・客観的な思考ができるようになるために、誰にとっても大切な力を育むことに繋がっています。

《ワークショップ》「虹であそぼう」開催のお知らせ

企画・監修させていただいたワークショップが、キッズプラザ大阪にて開催中です。
ぜひ、ご参加ください。
今期、私はワークショップの進行はしませんが、会場にはおりますので、ご質問などありましたらお声かけください♪

 

©キッズプラザ大阪
©キッズプラザ大阪

◇開催日時
2023年6月5日(月),6月6日(火)
6月13日(火),6月14日(水)
6月20日(火),6月21日(水)
6月26日(月),6月27日(火)
各日、10:30〜11:00,13:00〜13:30,14:00〜14:30

◇概要
光であそぼう!虹であそぼう!
お子さんの「小さなかがくの芽」をひらくプログラムです。
特別なシートを使って、いろいろな光の見え方・感じ方を楽しみましょう♪

◇対象・定員
3歳から就学前の6歳までのお子様と保護者(保護者は必ず同伴)
各回先着10組(1組は大人1名、子ども2名まで)

◇申し込み
当日、会場前にて参加整理券を配布
(各回の開始30分前から配付します)

◇参加費
無料(別途入館料が必要です)

◇岳川有紀子(企画者)より
児童心理学者のピアジェは、0歳でも思考(考える)という行為をしていると説いています。これまで私も、かがく遊びを通して、小さな子どもたちがその子なりに考え、選び、発見し、感動を伝えようとしている姿をたくさん見てきました。
小さな子どもにとっても身近なモノやコトで遊びながら、親子で楽しい時間を過ごしていただければ嬉しいです。保護者の方は、小さな小さな「かがくの芽」に優しく水を注ぐように温かく見守りながら、お子様の小さな大発見を一緒に楽しんでください。
なお、このプログラムは、早期英才教育を目指すものではありません。もちろん、小さな子どもたちに科学のしくみや原理を教えることもありませんので、ご承知おきください

キッズプラザ大阪のイベントページはこちら

エルメスの子ども向けワークショップ「petit h―プティ アッシュ」に参加しました

エルメスの子ども向けワークショップ」と聞いただけで、
なんかすごそう!これは参加してみたいぞ!と思い、
しかも会場が、大阪中之島美術館と、家から1時間もあれば行ける距離。
モノづくりが大好きな娘のために、申し込み開始時刻を待って、ぽちぽちしました。
希望の日時をぽち!
よし!
ええ!!!LINEの友達になっておかなあかんかったん?!
(ちゃちゃっとお友達登録…)
あれ~選択した日時がキャンセルになってる(泣)
もう1回、日時選択に戻って…
あれ~!!もう、どの日時も満席!!
この間、20~30秒ほどでしたね。

誰かキャンセルしないかな~(ぽちぽちぽち←更新ボタンを押し続ける)
あ!キャンセル出た!
ボチっ!
と、習い事のある日時でしたが、毎週の習い事よりエルメスやんね、
と、なんとか予約が取れました。

学校から帰った娘に「エルメスのワークショップ、予約したよ~」と報告すると、
「エルメスってなに?」
…そりゃそうですよね。
そこで、エルメスのホームページを一緒に見て、
「このバッグ、400万円やで~!」
「わんちゃんのリード、13万円やって!」
「ページ読み込んでるとき、馬がパカパカするで!」
とまあ、これがエルメスと娘の出会いでした。

さあ、いよいよワークショップです。
会場のデザインが素敵!さすがエルメスやな~と期待が膨らみます。
子どもだけの参加で、保護者は中に入れてもらえません。
何をどんな風にやってるか、さっぱり見えません。

30分後、子どもたちが出てきました。
こいのぼりを持っています。
「どうだった~?」
…「簡単すぎた」
「もっと自由にいろいろ作れるんかと思った」
「作るものも、貼るものも決まってて、あんまおもしろくなかった」
「もう、子どもの日、終わってるのに鯉のぼりって何で?」
それでも、
「青色系で統一することにした」
「できるだけ大きなの、付けてきた」
「これ、スカーフの切れ端やで」
と、自分の工夫を教えてくれました。鱗の部分は革です。

リサイクルファクトリーで材料や道具を自由に選んで、好きなものを作ります

どうも、私の説明を聞いて、大阪の堺市にあるビッグバンという施設の、
廃材を使って自由に工作できるスペース「リサイクルファクトリー」を
思い描いていたようです。
モノづくりが好きな娘は、このコーナーが大好きなんです。

なお、同じ時期、「プティ アッシュ(petit h)」の展示も公開されていました。
こちらは、エルメスの「プティ アッシュ」で活動している方たちがクリエイトしたものや、
それらの材料などが置いてあり、その考え方も素材も作品も、とても素敵でした。

きっと娘は、これくらい自由に、自分の思うままに何かを作り出したかったのだろうと思います。
エルメスさん、よかったら娘の正直な感想、次のワークショップの参考にしてやってください。
そしてまた、一流の素材や感性に触れられる素敵な機会を作ってもらえたら嬉しいです。

エルメス petit h―再創造のものづくり
 https://www.hermes.com/jp/ja/story/192546-petit-h-event/
#「プティ アッシュ(petit h)」は2010年に誕生した、エルメスのメチエ(部門)のひとつ。他のメチエとの一番の違いは「さかさまのクリエーション」と呼ばれるものづくりをしていること。つまり、“つくるもののために素材を集める”のではなく、“集まった素材から創造する”メチエなのです。
集まってくるのは、レザー、シルク、クリスタル、陶器、馬の毛、金属など、他のメチエで使われなくなったものたち。ものづくり、素材の再利用、サステナビリティをテーマに、職人やアーティスト、デザイナーよってさまざまな素材が組み合わされ、思いもよらないクリエーションが生み出されます。

花山天文台(京都)の見学、お勧めです

お友達に誘ってもらい、花山天文台の一般公開に出かけました。
花山天文台は、京都市山科区、清水寺の裏に位置する花山山(かざんやま)の山頂にある、京都大学大学院理学研究科附属の施設です。

蹴上駅からバスに乗り、1つ目の停留所で降りたら、徒歩(登り道)10分くらいで到着。
この日はお天気もよく、新緑が眩しい、とっても気持ちのいい場所でした。
ちなみに設立は1929年。もうすぐ100年です。
建物や室内も、古いながらもステキな雰囲気で、なんだか落ち着く空間でした(おトイレは現代風に改装されていてキレイです)。

見学は土曜日、つまり「太陽スペクトル観望コース」だったので、
お天気がよい=太陽の黒点やスペクトル(虹のようなもの)が見られるということで、とってもラッキーでした。

1.本館にて
柴田一成 京都大学名誉教授(元天文台長)による花山天文台紹介のミニ講演は、
とっても分かりやすくて、楽しくて、30分はあっという間。
すっかり柴田先生のファンになっちゃいました。
 柴田先生のツイッター
柴田先生のツイッターを見ていると、太陽って生きてる星なんだなあとしみじみ感じます。

天文台には、1927年(昭和2年!)に、京都大学理学部宇宙物理学教室で購入した望遠鏡があって、
あのクイーンのギタリスト、ブライアン・メイさん(実は宇宙物理学の研究で博士号を持っている!)が訪問時にサインをしたということで、話題の中心でした。
 本館の望遠鏡について
 ブライアン・メイさんの花山天文台訪問について

娘の感想「メイさんの手はとても大きい」

2.太陽館にて
今まさに空で輝いている太陽の光を、大きな鏡を使って室内に取り込んでいます。
そのしくみや、今の太陽のスペクトル(虹のようなもの)を柴田先生の生解説付きで見せていただきました。

かぶりつきでスペクトルを見る娘

最近は、太陽の活動が活発なのだそうです。
スペクトルの一部がぴょこっと飛び出して見える(〇で囲ったところ)、珍しい現象も観察できました。
天文学が専門ではない私が解説するのはやめておいて、柴田先生のツイッターを紹介します。

3.別館にて
1910年のハレー彗星接近の際に、ドイツから輸入された望遠鏡があります。
ちなみに私は、その1回あとのハレー彗星接近(1986年)の騒ぎは記憶にあります。
さらにちなみに、次回のハレー彗星の接近は、2061年だそうです…長生きしなきゃ!
びっくりするのは、今も太陽の観測に利用しているということで(しかもデータは最先端の研究に利用されている)、
この日も太陽に向けている望遠鏡で、黒点をスケッチさせてもらいました。
もちろん、望遠鏡を覗いて太陽を見ることはできないので(目が焼けます)、紙に投影して、スケッチします。

 別館の18cm屈折望遠鏡について
  このページから、最新の太陽画像も見る事もできます!

望遠鏡は覗いていません
黒っぽいシミのようなものが「黒点」です

柴田先生、ガイドツアーをしてくださったスタッフのみなさま、たくさんのことを楽しく教えてくださって、ありがとうございました。
太陽活動が活発ということは、オーロラ、チャンスですね。
一方で、送電や通信に障害を与えるなどの心配もあるので、宇宙天気予報が運用されているほどです。
 宇宙天気予報(国立研究開発法人情報通信研究機構)

見学は小学生以上です。
本物の装置や現象、天文学の歴史に触れられる、絶好の機会になるはずです。晴れるといいですね。
大人も「ほお~」連発です。

ひし餅を3人で仲良く食べる方法

今年のひな祭りも、恒例の大好物のひし餅をゲットしました!
2021年3月のブログ「ひし餅を3つに分ける方法」から2年。
今年も「3人で仲良く食べられるように切ってくれる?」と依頼

今年は下書きは無しのようです。
パン切りナイフで、ひし餅に直接、切り取り線を描いています。
それから、カット。


はい、4つできました。
同じ大きさですね。

「私、2こ食べるから~」「パパとママは1こづつ、どうぞ~」

ええ?

「仲良く食べられたらいいんでしょ」「仲良く食べよ」

2年経って、別の知恵が働くようになっていました(笑)

アドベントカレンダーで子どもの成長を楽しむ

アドベントカレンダー は、クリスマスまで1日1個、合計24個の窓をひとつずつ開けていくカレンダーです。
お菓子が入っているのをよく見かけますが、今年はお友達に教えてもらったLEGOのアドベントカレンダーにしました。

アドベントカレンダーは、
「いいもの」が入っているのに、1日1つしか開けられない…という、魅惑のカレンダーです。
子どもでも大人でも、誘惑に負ける=1つ以上開けてしまう、ということ、あるあるですよね。

子どもにはその目的を伝えるものの、楽しむものなので、「絶対1日1つ!」「厳守!」でなくても良し、と思うことにしています。
親としては、わが子がどのくらいその誘惑に勝てるのか(負けちゃうのか)を見守れる、おもしろいカレンダーと言えるかも。
年々続けていくうちに、子どもの成長が感じられそうです。
つまり、誘惑に勝てるようになったり、アドベントカレンダーに興味を持たなくなったり(ちょっと寂しい)。

ちなみに、LEGOのアドベントカレンダー、お勧めです。
LEGOの小さなパーツは、LEGOショップでもそれだけでは売っていなくて、
パーツを売っているサイトでは、あれもこれもとポチポチしているうちに、結構な値段になってしまいます。
アドベントカレンダーには、動物や食べ物、変わった形のパーツなどがいろいろ入っていて、大興奮!
持っているLEGOの遊びの幅が広がります。

最終日はサンタを組み立てます

余分に入っていたパーツは…

それから、毎日、開けていて、娘が気付いたこと…
1日分のパーツが入った袋、たいてい、何かが多めにに入っている!
親切だから?
足りないよりマシだから?
小さな部品を、きっちり数えるのは大変だから?
いったい、誰が袋詰めしてくれているんだろう?
と、仕事をしてくれたどこかの国の誰かを想像しながら、その謎について毎日お喋りしています。

Merry Christmas!

母乳信仰

この4月から、日本で2つ目の「母乳バンク」が運用開始になったそうです。
母乳バンクは、超早産・極低出生体重で生まれた赤ちゃんへ「ドナーミルク」を提供する施設です。
1.日本母乳バンク協会
2.日本財団母乳バンク

先日、母乳バンクに関連して宋美玄医師の記事を読みました。
8年前に、この記事に出会っていたかったなと思いました。
「妊娠37週以上の正産期に生まれた赤ちゃんなら、完全ミルクでも問題ない」
 https://times.abema.tv/articles/-/10017702

「母乳信仰」という言葉、聞いたことはありますか?
簡単に言うと「赤ちゃんは母乳で育てなければならない、育てるべきだ」という考え方です。
母乳にしか入っていない成分がある、産後の母体の回復を早める、などのメリットがあります。
清潔な水や粉ミルクが手に入りにくい国などでは、母乳が非常に大切だということも、理解できます。

でも、私は母乳がほとんど出ませんでした。
母乳マッサージも効果なし。
なんででしょう? …わかりません。
産後の肥立ちも悪く、慣れない育児で疲れているのに、時間をかけて搾乳しても、ちょびっと。
でも、子どものため、と思い、1滴1滴の母乳を集めました。
「母乳で育てると、病気になりにくい」と聞いていたからです。
娘も、母乳の出が悪いのが不満なんでしょうね、授乳を始めてもすぐに「ミルクお願いします」というリアクションでした。

妹はもちろん、妹の子ども(当時3才)も活躍してくれました

それでも、3か月、がんばりました。
娘の3か月検診のとき、産院の助産師さんに相談しました。
すると、「出ないものは仕方がないんだから、ミルクで大丈夫よ~」
「母乳で育てても、病気になるわよ~」(助産師さんの子育て経験談として)
と温かく、優しく、私に言ってくれました。
ホッとしました。
搾乳の辛くて、長い時間を、手放すことができました。代わりに、娘と過ごす時間が増えました。
ミルクは腹持ちが良いのか、ぐっすり眠る子になりました。
夫や母、妹のほかにも、父、おば、おじ、甥っ子などなど、娘の顔を見に来た人が喜んでミルクを作り、飲ませてくれました。私はその間、休むことができました。
助産師さんの言葉が、私の体と心を、どれだけ楽にしてくれたことか。
あれ以来、お会いしていませんが、ずっと感謝しています。

母乳で育てられるなら、それで良し。
母乳が出ないなら、ミルクもある。
ケースバイケースだと思いますし、信仰は個人の自由(なので善意であっても他人に押し付けてはいけない)ですが、
もし私のような新米ママさんがいたら、「ミルクだけだったけど、元気に育ってるよ」
という一例として伝えてあげたいです。

※超早産・極低出生体重等で生まれた赤ちゃんについては、必ず専門医の指示に従ってください。

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この記事は、2022年4月3日(日)配信の堀江ジャンクションメールマガジンに書いたものを、許可を得て、一部を編集して掲載しました。「堀江ジャンクションのメールマガジン」にご興味のある方は、こちらから配信方法をご確認ください。私もときどき、記事を書かせていただいています。

カイロに鉄が入っているなら磁石にくっつくか?実験

今年の2月は寒かったですね。
手が冷たい冷たいと娘が言うので、天気予報で最高気温が5℃くらいの日は、カイロを持って学校へ行っていました。

私が、貼るカイロを使うのを見たことがあっても、
自分でカイロを使うのは初めてで、なんだかとても嬉しそうです。

「振ると、あったかくなるねんでー」
「あったかくなってきた~!」
「中に、鉄の粉が入ってるねんでー。あと、塩とかも入ってるねんで。」
と、「本に書いてあった」という事を、あれこれ教えてくれます。
「カイロを発明した人、すごいよね~」と私もしみじみ。

そして、なんか静かだなあ~と思ったら、実験をしていました。
「カイロに鉄が入っているなら、磁石にくっつくか?」実験です。
実験道具は、磁石が使われているおもちゃです。

そして、以下が、娘の実験結果です↓

1.袋から出したばかりのカイロ(朝、カイロを袋から出したとき)

「くっつく!」
「ほんまに鉄が入ってるんや!」

2.学校から帰ってきたときのカイロ(まだ温かい)

「まだ、くっつく!くっつく!」

2.きのう使って、つめたーくなったカイロ(捨てないで置いてある)

「くっつく!」
「終わっても、くっつくんや!」

本を読んで知っていたことが、自分で実験して確かめて「知っていること」になった瞬間だなぁと思いました。
自分でやってみる、って大切ですよね。
ちなみに娘の感覚では、朝、袋から出したてのカイロが「いちばんくっついた」だそうです。

おまけ:化学の話題
「ママもやらせて~」と実験させてもらったのですが、
1,2,3のくっつき加減の違いは、あるような無いような…でした。
カイロと言えば、鉄の酸化反応で熱が発生する、というのはよく知られていますが、改めて調べてみました。

◇桐灰カイロのホームページ
https://www.kobayashi.co.jp/brand/all-about-hand-warmer/ では、
Fe + 3/4O2 + 3/2H2O → Fe(OH)3 + 96kcal/mol
という化学反応式が紹介されています。
鉄が錆びるときに熱が発生する、という反応式です。
 Fe;鉄
 Fe(OH)3;水酸化鉄(III);水酸化第二鉄 とも言う

さらに、いろいろ見ていると、
◇株式会社オオスミのブログで、分析技術グループの宮崎さんの
「発明品とちょっとした検証」というレポートが紹介されていました。
https://www.o-smi.co.jp/blog/gijyutsu/210224.html
水酸化第二鉄は、実際に存在する化学式を表している訳ではないため、
使用済みの”使い捨てカイロ”の中身を、XRD(粉末X線回折装置)で調べてると、
・ゲーサイト[FeO(OH):αオキシ水酸化鉄]
・マグネタイト[Fe3O4:四酸化三鉄(砂鉄)]
という化合物を含むことわかりました」
だそうです。XRDって、すごい装置ですね。

Wikipedia情報ですが、
ゲーサイトは針鉄鉱(しんてっこう)とも呼ばれ、強磁性体=磁石にくっつく
マグネタイトは磁鉄鉱とも呼ばれ、強い磁性を持っている=磁石にくっつく

ということで、カイロの中の「鉄」は、使う前も、温かいときも、使った後も、
磁石にくっつく鉄、鉄の化合物、なんですね。

12時間とか24時間とか、ほぼ一定の温度で発熱させる化学反応を制御してるって、
カイロ、本当にすごいなと思います。
その中で、こんなに複雑な化学反応が起こってるなんて…深いですね。

《イベント》幼児のための実験あそび広場「虹であそぼう」

企画・監修させていただいたワークショップを、キッズプラザ大阪にて開催します。
初日3/11(金)のワークショップは、私が進行を担当させていただきます♪
ぜひ、ご参加ください。一緒に光と虹で遊びましょう!
 ★キッズプラザ大阪のイベントページはこちら

◇概要
光であそぼう!虹であそぼう!
お子さんの「小さなかがくの芽」をひらくプログラムです。
特別なシートを使って、いろいろな光の見え方・感じ方を楽しみましょう♪

◇岳川有紀子(企画者)より
児童心理学者のピアジェは、0歳でも思考(考える)という行為をしていると説いています。これまで私も、かがく遊びを通して、小さな子どもたちがその子なりに考え、選び、発見し、感動を伝えようとしている姿をたくさん見てきました。
小さな子どもにとっても身近なモノやコトで遊びながら、親子で楽しい時間を過ごしていただければ嬉しいです。保護者の方は、小さな小さな「かがくの芽」に優しく水を注ぐように温かく見守りながら、お子様の小さな大発見を一緒に楽しんでください。
なお、このプログラムは、早期英才教育を目指すものではありません。もちろん、小さな子どもたちに、科学のしくみや原理を教えることもありませんので、ご承知おきください。

◇日時
2022年3月11日(金),3月15日(火),3月16日(水)
各日13:00〜13:30,15:00〜15:30

◇対象・定員
3歳から就学前の6歳までのお子様と保護者(保護者は必ず同伴)
各回先着10組(1組は大人1名、子ども2名まで)

◇申し込み
当日、会場にて受け付け
(各回の開始30分前から参加券を配付します)

◇参加費
無料(別途入館料が必要です)

《掲載》月刊クーヨン『考える力を育む「かがくの種」を贈る』

クレヨンハウスが発行する育児雑誌「クーヨン」2021年12月号に、
『考える力を育む「かがくの種」を贈る』と題して、掲載していただきました。

はじめの2ページ(全6ページ) ※月刊クーヨンより許可を得て掲載

たくさんの子どもたちに楽しんでもらいたいと思っている「乳幼児のかがく遊び」について、
具体的な遊び方や声かけのヒント、私の思いなどを紹介していただきました。

クーヨン公式ホームページでは、3冊まで送料無料(ポスト投函の場合)だそうです。
お読みいただけると嬉しいです。

クーヨン2021年12月号表紙 ※月刊クーヨンより許可を得て掲載