どんどん図書館に行こう!

本を読む習慣は、子どもにとって大切ですよ、と、さまざまな論文や書籍、学校でも言われています。
語彙力、読解力、漢字力、表現力、集中力、想像力…などなどが育ちますよ、
ぜひたくさんの本を読みましょう、小さい頃はたくさん読み聞かせをしてあげましょう、と。

実は私自身は、本を読む子どもではありませんでした。
「読みなさい」と言われても、読みませんでした。
ですので、「読みなさい」と大人が言うだけでは、子どもの本を読む習慣にはつながらない、ということは経験済みです
もちろん、そうでない子もいるとは思いますが。

でも、我が子は本を読む子になってほしいな…と思っていました。
〇〇力を付けたいから、というよりは、きっと世界が広がり、深まり、人生がもっと楽しくなるのではと思ったからです。
そこで、図書館に通うことにしました。
本が身近な存在となる環境づくりを、物心つく前から日常としてきたら、何とかなるんじゃないかと思ったのです。

左:記録に残る図書館初利用の日(1才2か月;まだ伝い歩き)  右:1才4か月(1才3か月で歩き始めました)。そういえば、五味太郎さんの「きんぎょがにげた」が大好きでした。子どもコーナーに用意されている大型絵本で読みながら、右手には通常本を持って金魚を探しています。


図書館って、とってもいい所ですよ。だって、

・無料で本が読める(こんなにありがたい事はありません!)
・雨でも晴れでも、暑くても寒くても、快適な環境
・土日も開いている
・子ども向けの本も、大人向けの本もある(子どもも大人もそれぞれが楽しい)
・小さな子ども向けのスペースがあるところが多い(靴を脱いで過ごせる、子どもが声を出しても遠慮しすぎなくてOK)
こんなありがたい場所、他にあるでしょうか!

今も、だいたい週に1回、週末に図書館に行きます。
これは習慣というより、返す→借りる、を繰り返しているだけなのですが、
図書館が、週末のレクレーション活動の1つです(本当に「無料」に感謝!)。

図書館の滞在は、1時間を想定しておきます。
ワンオペの日は時間の流れが遅いと感じる事が多くて、時間を有効活用したいという思いもありましたが、
何より私が、「早く帰ろう」と子どもに言わないために、です。
案外、これが大事なのではないかと感じています。
借りる本をじっくり選ばせてあげたい(借りられる限界の12冊を選ぶのはなかなか時間がかかります)、子どものペースで満足いくまで本に触れてほしい、などなど、せっかく没頭している時に気持ちを切るような声かけはしたくなかったからです。
また、子どもが選ぶ本は、時に似たようなものになりがちなので、私の勘で「いいかも」と思った本も借りて帰り、他の本と一緒に置いておきます。
結果的に新しい世界が開くこともあれば、まったく読まれずに返却する場合もあります…。

左:0才8か月。身近な存在になるように物心つく前から本を傍らに。「だるまさん」シリーズは親子で楽しめました。最初の絵本としておススメです。 右:0才9か月。繰り返す中耳炎で週3回も通っていた耳鼻科の時もお出かけの時も絵本を持参。持ち運びしやすいように小さな本(ボードブック)を選んでいました。今でも出かけるときは本も一緒に。「本、持った?」が合言葉です。


小さな頃の読み聞かせでは、「もう1回!」と言われたら、できるだけお付き合いするようにしていました。大変ですけどね。

今は、「もう1回!」と言われることも無くなりました。
親子でくっついて一緒に本を読むって、とても幸せな時間でした。
子どもが成長し、読む本も変わり、読み方も変わっていきます。
1週間に10冊前後の本を読む子に育っていますが、じゃあ、〇〇力などは育っている…??
比較ができないので難しいですが、今のところ、心配になることはあまりありません。
本をきっかけとした話題もたくさんで、会話も楽しいです。
娘は「こんなに通ってるのに、まだまだ本がたくさんあるって、図書館すごいわ」と言います。
子どものおかげで、私も図書館でたくさんの本に出合うことができました。
ぜひみなさんも、親子で図書館をどんどん活用してくださいね。

地域の図書館では、夏になると「読書ビンゴ」をしてくれます。新しい本に出合えるチャンスになっています。ビンゴになるとガチャガチャをさせてもらえます。段ボールの手作りガチャガチャ装置…、これに興味を持って司書さんに作り方を聞き、参考になる本を教えてもらって自分でも作っていました。どんどん繋がっていきますね。

虹は何色(なんしょく)?《展示》「虹のへや」,《ワークショップ》「虹であそぼう」開催のお知らせ

みなさんは、「虹は何色(なんしょく)?」と聞かれたら、どのように答えますか?
「7色!」
と反射のように答える人が多い、というのは日本人の特徴のようです。
でも、本当に7色なのでしょうか?

絵本などでは、虹を非連続の7色で表現しているものも多くみられます。
でも、空や噴水などで見られる“本物の虹”は、
「赤色」のような色から「紫色」のような色まで「連続的に」色が変わっています。

この「連続的に」という点がポイントで、
ほんの少し隣の色は、もう、違う色」という意味なのです。
つまり実際には、「7色」で片付く話ではない、ということになります。

先日ベランダから見えた虹は、パッと見たところ5色のような気がしました。


印刷した連続的な虹色、空にできた虹の色、これらもまた色の感じが違います。

どの虹が本物なのか…
印刷物よりは、空にできた虹の方が「本物」ですよね。
空に虹を発見したら、写真を撮ってみてください。
そして拡大しながら「何色(なにいろ)があるか」「何色(なんしょく)があるか」考えてみましょう

虹の色の感じ方は、人それぞれ。
国や文化によっても、表し方が違います。

「虹のへや」の「虹めがね」で。「虹のへや」をサポートしてくださるスタッフ研修会では、大人の方からも「うわ~!」と歓声が。


キッズプラザ大阪では、2023年10月2日(月)から「虹のへや」を不定期で開催します。

虹を見たり、虹を探したり、虹を作ったりしながら、
虹の色について考えたり感じたり、他の人の感じ方を知ったり、
ということも体験できるように作りました。
ぜひ、遊びにきてください。

虹色の中にどんな色を発見するかな?その色にどんな名前をつける?…「みんなの虹の色」とっても楽しみです。


また、30分間のワークショップ「虹で遊ぼう」も不定期開催中です。

こちらは、3才から就学前の6才の子どもとその保護者が対象です。
親子でじっくりのんびり、虹で遊んでいただけたら嬉しいです。

開催日時、内容など詳しくは、キッズプラザ大阪「キッズラボ」のページでご確認ください。
 https://www.kidsplaza.or.jp/program/#lab

★早期教育ではありません★
幼児から小学校低学年頃の「かがく遊び」では、答えを導いたり、原理を説明することはありません。
楽しい遊びの中で、子どもが踏むであろう「考え、予想し、実験し(やってみて)、観察し(よく見て)、次のやり方を考える」というプロセスを大切にしています。
こうした経験を重ねる事は、将来、理系に進む進まないに関係なく、論理的・客観的な思考ができるようになるために、誰にとっても大切な力を育むことに繋がっています。

リゾナーレ大阪の「アトリエ」に行ってきました

大阪の南港のグランドプリンスホテル大阪ベイ(2023年7月まではハイアットリージェンシー)の中に、
2022年12月、リゾナーレ大阪が誕生しました。

 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareosaka/

ブログ「夏休み-子どもとの心動く過ごし方(がんばりすぎないバージョン)」
 http://www.child-science.com/20230806-2/
で紹介した、リゾナーレ大阪の「アトリエ」レポートです。

アトリエに入るとガラス張りで明るい!いい匂いもします。


リゾナーレ大阪は、「創造力を遊びこむ」リゾートと謳い、

乳幼児教育の一つ、レッジョ・エミリア・アプローチを取り入れた「アトリエ」で、
「子どもたちが遊びと発見、同世代の仲間やアトリエリスタとの取り組みを通して、
創造力を育む」場が用意されています。
ということで、夏休みを利用してお友達親子と一緒に4人で、1泊2日で訪ねました。

<アトリエ>

他にもいろいろあるけれど、1日目も2日目も、のんびりじっくり粘土。粘土は1日目が信楽の白土、2日目は信楽の赤土、と、変えているとのこと。娘曰く、赤土の方が乾きやすいそうです。へえ…
夏休みも始まったばかり、だったからか、ゆったり過ごせました。
そろそろ夕暮れ時。空に飛行機が見えたので、窓に飛行機を描いみたそうです。もちろん、窓に絵を描くことも許されています。


アトリエは、12才までの子どもが対象です。
リゾナーレ大阪の宿泊料金に含まれるので、利用に追加料金は不要です。
また、チェックインからチェックアウトまで利用できます(OPENは9時~18時)。
明るくて清潔、ワクワクするものがいろいろ置いてあって、
子どもも大人も「わあ~!」とテンションが上がります。
28階ということもあって、ガラス張りの窓からは、海や船、街が見下ろせます。
アトリエ内では、自由に遊ぶ事ができます(保護者同伴)
スタッフの方もあちこちにいて、子どもの遊びを見守りながら、適度に声をかけてくれます。
遊び方や使うものを強制されることはなくて、子どものやりたいようにやらせてくれます。
(よっぽどの時は、声をかけられるかも、ですが)
時間指定の予約制で、60分間の「プロジェクト」に参加することも可能です
(保護者同伴不可ですが覗き見は可能、追加料金不要)。

<アトリエのプロジェクト>

奥の部屋でプロジェクトが行われます。様子が見えそうで見えない、でもがんばれば見える、絶妙な加減でした。
この時期のテーマは「海とあそぶ」でした。「海から選んだ自然素材や、生命の源でもある「水」を、子どもたちがさまざまな角度から探究できるような環境を用意しています」だそうです。


せっかくなので、プロジェクトも予約して、参加しました。

アトリエリスタと呼ばれる探究のパートナー;芸術の専門家さんが、そのシーズンのテーマに沿って、子どもたちの興味を探究してくれるそうです。
後から聞くと、今回担当してくれたアトリエリスタさんは、プロのカメラマンだったとか。
どうりで、短時間で子どもとの心の距離を縮めるのが上手なわけですね。
子どもたちは、サーっと活動の世界に入っていきました。

炭酸ドリンクメーカーで水をシュワシュワにして、その中に貝やサンゴなどを入れてみたもの。泡が付いたり、泡がくっついたり、泡が破裂する音がしたり、といろいろな発見があったそうです。この小さな世界の中で、特に印象に残ったものを絵に。残念ながらこの絵は持って帰れません、残念。
左は泡が大きくて、右は泡が小さい水槽。耳を近づけてみると…音が違う!「手を入れてみてもいいですよ~」と言われて、大人もワクワク。


60分のプログラムが終わると、保護者向けに約15分間の「振り返り」をしてくれます。
子どもたちが何をしたのかという説明だけでなく、保護者も見せてもらったり触らせてもらったり。
また子どもが表現したものを見せてくれたり、その時の様子も教えてくれます。
その間、子どもたちは、「プロジェクト」の続きで、まだまだ遊んでいます。
そして、嬉しいお土産…プロジェクト中の子どもの探求している姿の写真を1枚、いただきました。
へえ。こんな顔してたんだ。
楽しそう。でも、真剣。

カメラを意識するようになった娘の自然な表情を撮るのが難しい私ですが、さすがカメラマン!なのか、カメラを意識する暇がないくらい集中して遊んでいたのか、素敵な一瞬を撮っていただきました。

 

いろいろ楽しそうなものがあると、
つい私たち大人は「あれもやってみたら」「あっちに、こんなのあったよ」
などと声をかけたくなります。
全部を体験しないと、もったいないような気がしてしまいますよね。

でも、子どもの成長を優先するなら、
その子が今、没頭しているものを、好きなだけやらせてあげる
これが「もったいなくない」過ごし方と言われています。

大人は、待っているだけでは退屈なので、
 なぜ我が子は、ここまで、これに没頭しているのか?
 何がそんなに楽しいのか?
 いったい何を考えているのか?
 いま何を発見したのか?
 その表情は、どんな意味なのか?
などと我が子を分析したり、
それこそ、とびっきりの1枚を撮る事にがんばってみてもいいかもしれませんね。

大人たちにとっては、
「『子どもの創造力を育む』力を育む」リゾート

なのかもしれません。

リゾナーレ大阪
 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareosaka/

 

花山天文台(京都)の見学、お勧めです

お友達に誘ってもらい、花山天文台の一般公開に出かけました。
花山天文台は、京都市山科区、清水寺の裏に位置する花山山(かざんやま)の山頂にある、京都大学大学院理学研究科附属の施設です。

蹴上駅からバスに乗り、1つ目の停留所で降りたら、徒歩(登り道)10分くらいで到着。
この日はお天気もよく、新緑が眩しい、とっても気持ちのいい場所でした。
ちなみに設立は1929年。もうすぐ100年です。
建物や室内も、古いながらもステキな雰囲気で、なんだか落ち着く空間でした(おトイレは現代風に改装されていてキレイです)。

見学は土曜日、つまり「太陽スペクトル観望コース」だったので、
お天気がよい=太陽の黒点やスペクトル(虹のようなもの)が見られるということで、とってもラッキーでした。

1.本館にて
柴田一成 京都大学名誉教授(元天文台長)による花山天文台紹介のミニ講演は、
とっても分かりやすくて、楽しくて、30分はあっという間。
すっかり柴田先生のファンになっちゃいました。
 柴田先生のツイッター
柴田先生のツイッターを見ていると、太陽って生きてる星なんだなあとしみじみ感じます。

天文台には、1927年(昭和2年!)に、京都大学理学部宇宙物理学教室で購入した望遠鏡があって、
あのクイーンのギタリスト、ブライアン・メイさん(実は宇宙物理学の研究で博士号を持っている!)が訪問時にサインをしたということで、話題の中心でした。
 本館の望遠鏡について
 ブライアン・メイさんの花山天文台訪問について

娘の感想「メイさんの手はとても大きい」

2.太陽館にて
今まさに空で輝いている太陽の光を、大きな鏡を使って室内に取り込んでいます。
そのしくみや、今の太陽のスペクトル(虹のようなもの)を柴田先生の生解説付きで見せていただきました。

かぶりつきでスペクトルを見る娘

最近は、太陽の活動が活発なのだそうです。
スペクトルの一部がぴょこっと飛び出して見える(〇で囲ったところ)、珍しい現象も観察できました。
天文学が専門ではない私が解説するのはやめておいて、柴田先生のツイッターを紹介します。

3.別館にて
1910年のハレー彗星接近の際に、ドイツから輸入された望遠鏡があります。
ちなみに私は、その1回あとのハレー彗星接近(1986年)の騒ぎは記憶にあります。
さらにちなみに、次回のハレー彗星の接近は、2061年だそうです…長生きしなきゃ!
びっくりするのは、今も太陽の観測に利用しているということで(しかもデータは最先端の研究に利用されている)、
この日も太陽に向けている望遠鏡で、黒点をスケッチさせてもらいました。
もちろん、望遠鏡を覗いて太陽を見ることはできないので(目が焼けます)、紙に投影して、スケッチします。

 別館の18cm屈折望遠鏡について
  このページから、最新の太陽画像も見る事もできます!

望遠鏡は覗いていません
黒っぽいシミのようなものが「黒点」です

柴田先生、ガイドツアーをしてくださったスタッフのみなさま、たくさんのことを楽しく教えてくださって、ありがとうございました。
太陽活動が活発ということは、オーロラ、チャンスですね。
一方で、送電や通信に障害を与えるなどの心配もあるので、宇宙天気予報が運用されているほどです。
 宇宙天気予報(国立研究開発法人情報通信研究機構)

見学は小学生以上です。
本物の装置や現象、天文学の歴史に触れられる、絶好の機会になるはずです。晴れるといいですね。
大人も「ほお~」連発です。

缶バッジの印刷はツブツブ

仕事で、キッズプラザ大阪にお邪魔しました。
去年2022年の12月11日に「入館者累計1000万人を達成」というニュースをお聞きになった方もいらっしゃるかと思います。

打ち合わせの後、その1000万人の記念缶バッジをいただきました。

家に帰って娘に見せると、「キラキラしてる~」と言いながら取りに行ったのは「虫めがね」。
虫めがねで缶バッジを見ています。
何でも、大きくして見るとおもしろいよね、と思いながら片付けをしていると、
「ママも見てみ!」と、缶バッジと虫めがねを貸してくれました。

何か特別なものが見えるのかな?と思って覗いてみましたが、はて・・・?

「ちがうちがう、こっちの大きく見える方」
と、柄の方にある、倍率が大きいレンズの方を見るように、と。
「ほら、いんさつのツブツブが見えるやろ!」

はあ!!それですか!

「缶バッジも、ツブツブでいんさつしてるんやな~」と、以前、本で読んだことを、缶バッチでも確かめていたのでした。

缶バッジの続きの会話もありました。
娘「1000万の次は、1億やね!
私「1000万を、何倍したら、1億になるんだっけ?」
娘「ゼロが1つ増えるから・・・10倍!」
私「1000万人まで25年くらいかかったらしいよ。ということは、1億人になるには…」
娘「・・・250年?!」
私「かもね!でも最近、お客さんたくさんらしいから、もっと早く1億人になるかもよ!」

みなさんも、ぜひ、遊んで学べるこどものための博物館「キッズプラザ大阪」にお出かけください。

ちなみに、上記の会話にはさらに続きがあるのですが、
娘「キッズプラザ大阪ってことは、キッズプラザ東京とかもあるの?」
私「キッズプラザは、大阪だけだよ~」
娘「キッザニアみたいに、日本とか世界とか、いろんなところにないの?」
私「キッズプラザは、大阪だけやな~…今のところ」

キッズプラザが世界に広がったらいいなと思いますが、今のところ大阪にしかありませんが、大阪駅から1駅(天満駅)なので、大阪にお越しの際は、ぜひ。

アドベントカレンダーで子どもの成長を楽しむ

アドベントカレンダー は、クリスマスまで1日1個、合計24個の窓をひとつずつ開けていくカレンダーです。
お菓子が入っているのをよく見かけますが、今年はお友達に教えてもらったLEGOのアドベントカレンダーにしました。

アドベントカレンダーは、
「いいもの」が入っているのに、1日1つしか開けられない…という、魅惑のカレンダーです。
子どもでも大人でも、誘惑に負ける=1つ以上開けてしまう、ということ、あるあるですよね。

子どもにはその目的を伝えるものの、楽しむものなので、「絶対1日1つ!」「厳守!」でなくても良し、と思うことにしています。
親としては、わが子がどのくらいその誘惑に勝てるのか(負けちゃうのか)を見守れる、おもしろいカレンダーと言えるかも。
年々続けていくうちに、子どもの成長が感じられそうです。
つまり、誘惑に勝てるようになったり、アドベントカレンダーに興味を持たなくなったり(ちょっと寂しい)。

ちなみに、LEGOのアドベントカレンダー、お勧めです。
LEGOの小さなパーツは、LEGOショップでもそれだけでは売っていなくて、
パーツを売っているサイトでは、あれもこれもとポチポチしているうちに、結構な値段になってしまいます。
アドベントカレンダーには、動物や食べ物、変わった形のパーツなどがいろいろ入っていて、大興奮!
持っているLEGOの遊びの幅が広がります。

最終日はサンタを組み立てます

余分に入っていたパーツは…

それから、毎日、開けていて、娘が気付いたこと…
1日分のパーツが入った袋、たいてい、何かが多めにに入っている!
親切だから?
足りないよりマシだから?
小さな部品を、きっちり数えるのは大変だから?
いったい、誰が袋詰めしてくれているんだろう?
と、仕事をしてくれたどこかの国の誰かを想像しながら、その謎について毎日お喋りしています。

Merry Christmas!

4才児・ものの浮き沈み遊び

大阪市内の幼稚園で、「ものの浮き沈み遊び」の実践を見学させていただきました。

私も所属させていただいている「関西融合型研究組織連合」の活動の一環で、実践は大阪大谷大学の小谷卓也先生の主導、私は子どもたちの行動を分析するための定点ビデオ撮りをお手伝いしました。

年中(4才児クラス)が、小谷先生が用意したさまざまなアイテム(野菜やボール、スプーンなどなど)を、水が入った水槽に入れて、浮いたり沈んだりすることを遊びます。

大人にとっては取るに足りない遊びのように思えるかもしれませんが、4才児は違います!

10点ほどのアイテムをとっかえひっかえ、15分でも足りない時間、浮き沈み遊びを楽しんでいました。

子どもたちを見ていて、気づいたこと……子どもたちは「浮く」と喜ぶ!

そして、ビデオを撮っている(だけの)私の方を見て、結果を教えてくれたり、びっくりした目を向けたりしてくれます。その顔や目のキラキラしていることといったら!

子どもが遊んでいる間、基本的に大人は、指示はもちろんのこと、子どもたちに声をかけません。子どもたちが自由に遊び、次のチャレンジができるように、温かい目で見守ります。

子どもたちは、自分で発見したことを、ちゃんと大人に(見ず知らずの私にだって)伝えようとしてくれます。だから、見守っていれば、いつだってその大発見に頷いてあげることができます。

ステキな瞬間だなあと思います。

 

でも実は、子どもたちとお喋りしたいことがありました。「どうしてコレは浮いたのかなあ?」「どうしてコレは沈んだのかなあ?」

子どもたちは、どうやって答えてくれるのでしょうか? がんばって自分なりの説を唱えてくれるのでしょうか?

もちろん、正解を求めているわけではありません。「遊び」というプロセスの中に、考えたり、伝えたり、という流れを加えることで、子ども自身も「考え」「伝える」楽しさを知り、「考え」「伝える」習慣を持つことができます。私たち大人にとっては、その子の感じたこと・考えたことをより深く知ることができ、ますます子どもを愛おしく思えることでしょう。

そんなとき、娘が3歳になった頃「石が沈む」ことについて、このように答えていたことを思い出しました。前職でのブログですが、よかったらご覧ください。

花火とサイエンス

花火ってすごく化学なんです。

良く燃えるのも化学反応のおかげ。美しい色や光が出るのも化学反応のおかげ。

ということに気付いて以来、その魅力に取りつかれて、約20年間の「花火と化学」の活動を続けてきました。

この4月に「こどもサイエンスプランニング」を立ち上げた後、約10年のお付き合いになる葛城煙火株式会社の花火師、古賀章広さんからご連絡をいただき、お会いしてきました。

そして、特別に、工場の見学をさせていただきました。

火薬を扱うということもあって、工場は、割と山の中にあります。

ここでは、葛城煙火株式会社2019年度の新作玩具花火の「華ノ音」 製造中。紙の筒の中に、火薬などを詰める作業をしておられます。「華ノ音」を持ってカメラ目線の人が、古賀さんです。

花火作りは手作業です。

ここではまず、空に打ち上げるための火薬を筒の一番下になるように入れてから(向かって左の黒い細かい粒)、美しい光や色が出る火薬の粒(「星」と呼ばれます)を入れて、厚紙でぎゅっと蓋をします。

帰る前に古賀さんが「華ノ音」を揚げて見せてくれましたが(動画)、濃いオレンジ色の光(炭の粉の発光)がキラキラする周りで、緑(バリウムの発光)と紫(ストロンチウム&銅の発光)の光がふわーっとのぼり、心に染みるなあと思ったら、弾ける音で目が覚めて元気が出る、というような花火です(個人の感想です)。

完成した花火、すごい迫力。

最近は、より美しく発色する、希望どおりの「星」を作りたい、ということで、「星」を作る装置も導入して、「星」からこの場所で作っている花火もあるそうです。この装置、金平糖をつくる機械に似てます。使い方も似ています。

ここには、打ち上げ花火の玉を上げるための筒が保管されています。

古賀さんが触っている筒が、3号玉(直径9cm)用の筒で、その左が2.5号玉(直径7.5cm)用の筒。もちろん、もっと大きな玉を上げる筒もありました。

3号玉で、だいたい上空120mほどまで上がり、直径60mほどの花火が開きます。

手のひらに乗るサイズの花火玉なのに、すごいですよね。これが火薬の威力です。

そして、第1回花火会議(?)。たくさんの方に花火とサイエンスを楽しんでいただくために、いろいろ新しいことが始まる予感です。

何か決まりましたら、このブログ・ホームページでもお知らせさせていただきます。

「花火の化学」についても、また改めてご紹介させていただこうと思っています。

海苔の影の色は黒?

海苔の影の色は何色だと思いますか?

緑色でした。今まで考えたこともなかったです。

夜ごはんの準備中、娘の発見でした。

みなさんもよかったら、海苔を食べる前にちょっと実験してみてください♪

ポン菓子

昨日から始まった10日間という長い連休は、どこもきっと混んでるので、近所で過ごすことにしました。

今日は地元、奈良県生駒市の「高山竹林園」で開催された「第2回高山こもれび市」へ。第1回は昨年の11月、妹に誘われて行って、とっても楽しかったので、今日は朝からお出かけ。なのに、すでに臨時駐車場行き。

早速、私も娘も前回初めて見て楽しかった、ポン菓子の実演へ。

今日も大きな音で、一気に、大量のポン菓子が出てきました。

ピンク色の→で指した黒い入れ物の中に、お米が入っていて、圧力鍋のように密閉&加熱されて、くるくる回っています。青色の→の先が、圧力鍋の中の圧力がわかる圧力計です。

圧力鍋の中では、お米も、お米の中の水分も加熱されます。でも圧力が高いので、そう簡単には水は水蒸気には代わりません。

圧力鍋の蓋を開けた瞬間、鍋の中は普通の圧力に戻り、水分は一瞬で水蒸気に変化します。液体の水が気体の水蒸気になるとき、その体積は1500倍以上になるので、お米が一気に膨らんで、フワフワ、サクサクになるんですね。

1500倍ってすごいですよ、10円が1万5千円ですもんね。

コーンの中の水分を水蒸気にして膨らませるポップコーンも、ポン菓子とそっくりの仕組みを使ったお菓子です。

おかしにサイエンスを感じる瞬間です。

このあと、温かい砂糖水を加えて、完成です。

できたてポン菓子詰め放題200円…をこの日、2回やりました。

ご存じの方が多いのか少ないのかわかりませんが、奈良県生駒市の高山地区は、国内の茶筅生産のほとんどを占める日本最大(=世界最大)の産地です。

茶筅を使って、自分でお抹茶をたてることもできます。子どもでもやらせてもらえます。

ここから見えるお庭も、とても素晴らしいです。